南房総・青木の虫送り
南房総市富浦町青木地区で行われた虫送り行事を撮りに行ってきました。
虫送りは,田植えが終わったころ,稲に付く害虫を追い出す行事です。昔はどこの農村でも見られた光景ですが,農薬が普及して害虫がいなくなった今では,ほとんど見なくなりました。
旧富浦町・青木地区では,子どもたちが主役となって松明の火で虫を追い出す,昔ながらの虫送り行事が続けられています。
行事は夕方からなので,朝はゆっくり出発。午後2時半ころ現地到着。青木公会堂に車を置いて,JA農機倉庫へ。
周囲の田んぼはすっかり田植えが終わっていました。ザリガニ捕りに興じる子どもたちと遊びながら待つこと1時間。午後3時40分ころ,倉庫前で松明作りが始まりました。
竹に藁を巻き付けて,2mほどの松明を作ります。年長の小学5年生を先頭に,並んで火をつけると,一列で田んぼの道を歩きながら松明で虫を追います。
子どもたちは,「オークンド(送るぞ)オークンド,イネムシ(稲虫)オークンド」と囃しながら,700mほど離れた岡本川まで虫を追います。昔は,松明ごと川に流したそうですが,今は青木橋のたもとに掘った穴で松明を燃やして終了します。子どもたちはお菓子を受取り,午後4時すぎに解散となりました。
今回の機材は,DX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2でした。望遠レンズの出番はなく,超広角を用意した方が面白いカットになったかも知れません。
地元の行事で関係者以外に見物人はなく,カメラマンは常連さん5人でした。
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コメント
コレは愉快な神事ですね
これから暑くなりますね…(*≧m≦*)
熱中症には気をつけてくださいませ♪
房総の歳時、参考にさせていただきます♪
去年は野田のばっぱか獅子舞に伺いましたが、
もしかしたらお会いしていたのかもしれませんね
投稿: シトロン | 2010/06/03 08:27