南房総・原岡の虫送り
南房総市富浦町原岡地区で行われた虫送り行事を撮りに行ってきました。
原岡では,貢済(グザイ=ムラの農業用水を管理する組織)の皆さんが行っています。旧行は5月20日でしたが,現在は田植えの終わった5月中旬の土曜日に行っています。
松明の火で害虫を追い出し,杉の葉で編んだ虫籠に封じ込め,川に流す,昔ながらの行事です。
午後2時すぎ,現地到着。愛宕神社で午後2時50分ころ,神事が始まりました。引き続き直会。神職が古くから伝わる愛宕詣りの唄を披露して下さり,午後4時40分ころ宴席が終了。
午後5時,かつてグザイの井戸があった全昌寺前に集まり,虫送りのスタートです。神職によると,昔は子どもたちが「オークンド(送るぞ)オークンド,イネムシ(稲虫)オークンド」と唄いながら付いて回ったそうですが,今は大人だけで唄はありません。
松明を持たせてもらいましたが,重すぎて担げませんでした。何人かで交代しながら担ぎ,約1.8kmほど離れた岡本川まで虫を追いました。最後は,松明と虫籠を川に流し,午後6時ころ解散となりました。
今回の機材は,DX12-24/4G,DX17-55/2.8G,D300×2,SB-800×2でした。カメラの露出補正を戻し忘れ,アンダーなカットだらけ…(サイト掲載写真は,ソフトウェア的に補正をかけ,元に戻しています)。
地元の関係者以外に見物人はなく,カメラマンは4人でした。
直会の座に交えて頂いた上,飲み物やお菓子の振る舞いまで頂き,恐縮しました。神主さん,グザイ頭さん,地区の皆さん,ありがとうございました。
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