銚子・銚子大神幸祭
今年は,20年に一度の東大社の銚子大神幸祭の年です。4月10~12日の祭り日程のうち,外川での「お浜降り」と「お汐汲み」神事を撮りに行きました。
大神幸祭は,東大社(東庄町)の神輿に,雷神社と豊玉姫神社が供奉して,20年ごとに銚子・外川浦へ神幸する式年祭です。通過する集落ごとに15の関所が設けられ,域内の氏子が多彩な芸能を奉じる大規模な祭りです。
もとは,平安後期の1102年,大荒れた高見浦(今の外川浦)の海神を,この地方の惣社・東大社がはるばる神幸して鎮めたのが始まりで,1110年から20年ごとに行われています。
この日は,朝6時半,神輿の駐泊所になっている渡海神社へ。7時から神職による発輿式が行われ,未明の雨で足場が悪い中,三社の神輿が外川港へと出立しました。先回りして外川港へ。
8時,港に設けられた外川関所で,三社露払いの倉橋弥勒三番叟(県無形民俗文化財)が始まりました。関所では,次々に芸能が披露されます。時間とともに見物人で混雑が激しくなったので,神輿を追って早々に場所を移動。
10時半,港で「お浜降り」が始まりました。と言っても,神輿が浜に降りたのは昭和45年の大神幸が最後。護岸が回った今は,神輿の御霊代を船に移し,沖合で神事が行われます。それでも,出港を見ようと集まった見物人で岸壁は大混雑。11時すぎ,沖合での神事を終えて船団が帰港しました(上の写真,クリックすると拡大)。
神輿は,港の周辺を練り歩き,午後1時半,大杉神社下の海岸の広場に集まります。午後2時前,「お汐汲み」が始まりました。白丁の皆さんが,長い柄杓で海水を桶に汲み上げます。この海水を,神輿の御霊代にかけるのは,代々東大社と神縁のある山口宮三郎家の役割です。当主が「宮三郎家,お汐汲み神事,ご奉仕いたします」と口上の後,静かに海水を注ぎかけ,10分ほどで神事が終了しました。
神輿は,この後夕方まで動かず,宮三郎家に立ち寄った後,今宵は銚港神社で駐泊します。
今回の機材は,DX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2,SB-800×2でした。反省点は,祭りの規模が大きすぎ,撮影テーマを絞りきれなかったこと。神輿も芸能も中途半端な写真が多かったです。あと,脚立を用意すべきでした。
港の駐車場は,当日は祭典関係者と報道専用になります。潮風と飛んでくる細かい飛沫の中での撮影で,機材のケアも必要です。関所は芸能を見る人で大混雑するので,撮影中の移動は困難です。アマチュア・カメラマンも報道関係者も物凄い数でした。
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