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2010/04/18

成田・伊能歌舞伎

成田市(旧大栄町)伊能地区で行われた伊能歌舞伎を撮りに行ってきました。

100418大須賀大神の祭礼(毎年4月17日以降の日曜日)に奉納される農民歌舞伎で,江戸・元禄期から続くと云われます。
昭和36年に県無形民俗文化財に指定されましたが,その後の後継者難で昭和40年に廃絶,県の文化財指定も解除されました。
平成11年,保存会の皆さんにより34年ぶりに復活。その後は,毎年,演目を増やしながら定期公演を行うまでになりました(市無形民俗文化財)。

正午ころ,現地到着。露店が出て子供たちで賑わっています。午後1時,境内の舞台で芸能が始まりました。獅子神楽や,女性の手踊りが披露されます。舞台前にゴザが敷かれ,地元のお年寄りが楽しそうに見物。私も,お菓子を分けていただきながら,しばし一緒に芸能見物です。

午後2時,伊能歌舞伎が始まります。この日の演目は,「御所桜堀川夜討ち~弁慶上使」。ストーリーは,弁慶が,義経の妻・卿の君を討ちに行き,君の侍従・太郎は奉公娘の信夫(しのぶ)を身代わりに立てます。信夫は弁慶に討たれて絶命しますが,実はその信夫は弁慶の実の子だと判明するという,意外な結末のお話です。
女方は地元の畳屋さんと農家さんです。素人とは思えない熱演で,午後3時すぎ,喝采のうちに幕となりました。

今回の機材は,DX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2,SB-800×2でした。舞台は,左が花道,右は義太夫で,開いているのは正面のみ。正面には,地元の皆さんが座るゴザが一面に敷かれますから,撮影はその後方からになります。アングルの自由度は少ないので,脚立を用意しました。
初めての歌舞伎でしたが,面白くて楽しめました。地元の娯楽だけに見物人は多く,ケーブルTVやアマチュア・カメラマンも結構来ていました。

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2010/04/11

銚子・銚子大神幸祭

今年は,20年に一度の東大社の銚子大神幸祭の年です。4月10~12日の祭り日程のうち,外川での「お浜降り」と「お汐汲み」神事を撮りに行きました。

100411b大神幸祭は,東大社(東庄町)の神輿に,雷神社と豊玉姫神社が供奉して,20年ごとに銚子・外川浦へ神幸する式年祭です。通過する集落ごとに15の関所が設けられ,域内の氏子が多彩な芸能を奉じる大規模な祭りです。

もとは,平安後期の1102年,大荒れた高見浦(今の外川浦)の海神を,この地方の惣社・東大社がはるばる神幸して鎮めたのが始まりで,1110年から20年ごとに行われています。

この日は,朝6時半,神輿の駐泊所になっている渡海神社へ。7時から神職による発輿式が行われ,未明の雨で足場が悪い中,三社の神輿が外川港へと出立しました。先回りして外川港へ。

8時,港に設けられた外川関所で,三社露払いの倉橋弥勒三番叟(県無形民俗文化財)が始まりました。関所では,次々に芸能が披露されます。時間とともに見物人で混雑が激しくなったので,神輿を追って早々に場所を移動。

10時半,港で「お浜降り」が始まりました。と言っても,神輿が浜に降りたのは昭和45年の大神幸が最後。護岸が回った今は,神輿の御霊代を船に移し,沖合で神事が行われます。それでも,出港を見ようと集まった見物人で岸壁は大混雑。11時すぎ,沖合での神事を終えて船団が帰港しました(上の写真,クリックすると拡大)。

神輿は,港の周辺を練り歩き,午後1時半,大杉神社下の海岸の広場に集まります。午後2時前,「お汐汲み」が始まりました。白丁の皆さんが,長い柄杓で海水を桶に汲み上げます。この海水を,神輿の御霊代にかけるのは,代々東大社と神縁のある山口宮三郎家の役割です。当主が「宮三郎家,お汐汲み神事,ご奉仕いたします」と口上の後,静かに海水を注ぎかけ,10分ほどで神事が終了しました。
神輿は,この後夕方まで動かず,宮三郎家に立ち寄った後,今宵は銚港神社で駐泊します。

今回の機材は,DX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2,SB-800×2でした。反省点は,祭りの規模が大きすぎ,撮影テーマを絞りきれなかったこと。神輿も芸能も中途半端な写真が多かったです。あと,脚立を用意すべきでした。
港の駐車場は,当日は祭典関係者と報道専用になります。潮風と飛んでくる細かい飛沫の中での撮影で,機材のケアも必要です。関所は芸能を見る人で大混雑するので,撮影中の移動は困難です。アマチュア・カメラマンも報道関係者も物凄い数でした。

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2010/04/04

成田・北羽鳥の獅子舞

成田市北羽鳥の香取神社で行われた獅子舞を撮りに行ってきました。

100404江戸時代から続く風流系の一人立ち三匹獅子舞で,五穀豊穣を祈り,毎年4月第一日曜日,神社の境内で奉納されます(市無形民俗文化財)。

午前9時すぎ,現地到着。神社隣の公民館にクルマを置いてロケハン。
午前10時,常蓮寺前の辻で獅子舞が始まります。10曲からなる25分ほどの「花がかり」を舞いました。獅子が一匹ずつ幣束の前で舞い,最後に大獅子が幣束奉納を舞います。
その後,お囃子を先頭に香取神社へ。神社では拝殿神事があり,そのまま直会いに入って午前の部は終了です。

午後1時,神社の境内で獅子舞が始まります。14曲からなる50分ほどの「ほんしば」を舞います。雌獅子を争う場面では,体当たりしながらの熱演で迫力がありました。舞い手は新人3人で,若い後継者が着実に育っているようでした。獅子舞は,午後2時,午後3時…と1時間ごとに舞われ,段々ベテランが登場して,午後7時まで続きます。

今回の機材はDX12-24/4G,DX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2,SB-600,SB-800でした。神社では,舞い時間が長く,シャッターチャンスは豊富です。1時間ごとに舞うので,次の幕で撮り直しもできます。構図的には,空中に張った万国旗(運動会みたいな)や紅白の提灯,出店のテントが気になるかも知れません。
季節外れに冷え込んだ中,観客は地区の皆さんが数十人,カメラマンは数人でした。

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2010/04/03

富里・久能獅子舞

富里市久能の駒形神社で行われた獅子舞を撮りに行ってきました。

100403江戸時代から約300年続くと云われ,五穀豊穣と地区の息災を祈り,毎年4月3日と8月最終日曜日,神社の境内で奉納されます(市無形民俗文化財)。

ネット情報の開始時刻(正午ころ)に間に合うように,午前11時半に現地到着。久能集会所にクルマを置いて,隣の駒形神社へ。境内は無人で,前日の強風で折れた枝葉が散乱しています。あれれ…?

保存会の方に聞くと,午後2時半から拝殿神事で,舞い始めは午後3時ころだとか。車内で3時間ほど待機…。
午後1時ころ,地区の人が集まり,境内をきれいに掃除。午後2時半,拝殿に神職,保存会や地区の皆さん,獅子の舞手が入り,神事が始まります。

午後3時ころ,舞手が神社参道の入口に移動。獅子をかぶり,練り込む準備をします。用意ができると,三匹獅子を先頭に笛と太鼓の短い行列で境内に練り込みます。
獅子は,雄獅子・中獅子・雌獅子の三匹で,道化はありません。舞いは,1段目が1匹ずつ舞い,2段目が3匹での舞い,3段目が雌獅子をめぐって雄2匹が喧嘩をする「雌獅子争い」,4段目が仲直りの3匹舞いの4段構成です。獅子は羯鼓を持たず,お囃子の太鼓に合わせて舞っていました。舞いの動きは激しく,舞い時間は全部で30分ほどです。

地元の人の話では,昔は寺や村回りがありましたが,今は規模が小さくなって,神社だけで舞っているとのこと。夏の方が花万灯も出て賑やかだそうです。

今回の機材はDX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2,SB-600,SB-800でした。獅子の動きが激しい上,舞い時間が短いので,シャッターチャンスが生かせず欲求不満な撮影結果となりました。
観客は地区の皆さんが十数人,カメラマンは数人でした。

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2010/04/01

東京へ

今日から,東京に異動となりました。

6年ぶりに東京のオフィスに戻りました。しばらく東京を離れていたので,すっかり浦島太郎状態です。

高層階のオフィスは,夜は都心の夜景が美しく見渡せます。が,夜景を眺める暇もなく,仕事に追われています。仕事や時間の流れが,明らかに地方とは違っています。昔は,それが当たり前だと思っていたんですけどね。

久々の通勤ラッシュに凹んでます(笑)。

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