成田・伊能歌舞伎
成田市(旧大栄町)伊能地区で行われた伊能歌舞伎を撮りに行ってきました。
大須賀大神の祭礼(毎年4月17日以降の日曜日)に奉納される農民歌舞伎で,江戸・元禄期から続くと云われます。
昭和36年に県無形民俗文化財に指定されましたが,その後の後継者難で昭和40年に廃絶,県の文化財指定も解除されました。
平成11年,保存会の皆さんにより34年ぶりに復活。その後は,毎年,演目を増やしながら定期公演を行うまでになりました(市無形民俗文化財)。
正午ころ,現地到着。露店が出て子供たちで賑わっています。午後1時,境内の舞台で芸能が始まりました。獅子神楽や,女性の手踊りが披露されます。舞台前にゴザが敷かれ,地元のお年寄りが楽しそうに見物。私も,お菓子を分けていただきながら,しばし一緒に芸能見物です。
午後2時,伊能歌舞伎が始まります。この日の演目は,「御所桜堀川夜討ち~弁慶上使」。ストーリーは,弁慶が,義経の妻・卿の君を討ちに行き,君の侍従・太郎は奉公娘の信夫(しのぶ)を身代わりに立てます。信夫は弁慶に討たれて絶命しますが,実はその信夫は弁慶の実の子だと判明するという,意外な結末のお話です。
女方は地元の畳屋さんと農家さんです。素人とは思えない熱演で,午後3時すぎ,喝采のうちに幕となりました。
今回の機材は,DX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2,SB-800×2でした。舞台は,左が花道,右は義太夫で,開いているのは正面のみ。正面には,地元の皆さんが座るゴザが一面に敷かれますから,撮影はその後方からになります。アングルの自由度は少ないので,脚立を用意しました。
初めての歌舞伎でしたが,面白くて楽しめました。地元の娯楽だけに見物人は多く,ケーブルTVやアマチュア・カメラマンも結構来ていました。
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