富津・馬だし祭り
富津市岩瀬の吾妻神社例祭を撮りに行って来ました。
ご祭神は,荒れた東京湾に身を投じて鎮め,夫・日本武尊の渡海を助けた妻・弟橘媛です。毎年9月17日の例祭でウマダシ,オブリ,ミコシの神事が行われます。
午前8時,臨時駐車場に車を置きます。神社で待っていると,午前9時半,参道の石段を塩で清め,神馬(オメシ)が駆け上がります。神事の後,幣束(神霊)を鞍に立て,もう1頭の「だし馬」を伴い村回りをしながら,岩瀬海岸へ出発します。
午前9時45分,オブリが神社に到着しました。直径6寸,長さ9尺の真竹2本を束ね,その中央に出世魚(イナダ)7対を吊るし,これを神輿のように担いで練りながら,神社に奉納して秋漁の大漁を祈願する神事です。奉納されたオブリの魚は,神輿の正面に移されます。
午前10時,神輿が石段を下り,氏子旧7か村を回りながら,岩瀬海岸までの長い道のりを渡御します。
先回りして岩瀬海岸の臨時駐車場に移動。午後2時半,オメシが海岸に到着しました。弟橘媛の櫛が漂着したとされる浜に鞍の幣束を埋める神事がありました。
午後3時,ウマダシが始まります。馬と若衆が砂浜を全力疾走します。転んだり,馬が逃げたりとハプニングがあり,盛り上がります。本気で走る馬と人間の力くらべで迫力がありました(上の写真)。
午後4時,浜に神輿が到着。そのまま海に入って揉んだ後,幣束を埋めた上に着御して,浜での神事が終わりました。
再び先回りして神社で待つことに。午後8時半,たくさんの提灯が揺れる中,神輿が神社に還御しました。境内は,地元の人でいっぱいです。拝殿を3度回りながら,高々と神輿を掲げる度に大きな拍手が上がります。午後9時,神輿が着御して,祭りの夜が終わりました。
今回の機材は,DX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2,SB-800×2でした。反省点は,連続撮影可能コマ数を考えずに連写したこと。浜では,馬が遠距離のうちにシャッターを押し続け,近くに来たときには連続撮影可能コマ数が頭打ちでシャッターが落ちないことがありました。
朝の神社は,関係者とアマチュア・カメラマンで大混雑します。浜では,正面から馬を撮るカメラの砲列が幾重にも並びます。ただし,正面に馬止め役が数人立つので,その間から撮るのが地元のマナーです。馬は何度も浜を走るのでシャッターチャンスは豊富なはずですが,祭り関係者に文句を言って顰蹙をかうカメラマンがいるので注意しましょう(笑)。夜の神社は,一転して地元の人が多く,カメラマンは数えるほどでした。
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