野田・武者土囃子
野田(旧関宿町)の木間ヶ瀬地区に伝わる武者土囃子を撮りに行って来ました。
武者土囃子は,地区の大杉大明神に170年以上前から続く民俗芸能です。神楽の影響を色濃く残した舞いと,江戸深川流のお囃子が特徴です。五穀豊穣,区内安全を祈願して,地区の20戸の皆さんによって毎年海の日に演じられています(市無形民俗文化財)。
午前11時,現地に到着。大杉大明神は木間ヶ瀬北交差点のローソン隣りにありました。世話役さんのお話を伺いながら開始時間を確認すると…,正午からの予定が急遽午後3時ころに変更とのこと。
ひたすら車内で待つこと4時間。午後3時ころ,慌ただしく準備が始まり,いよいよ開演です。今回の演目は「狐の種まき」でした。十二座神楽の演目と同じで,狐が畑を耕し,種をまき,収穫して餅をつき,ついた餅をまく内容です(ただし,実際に餅まきはありません)。舞い手は,先ほどお話を伺った世話役さんでした。85歳と伺いましたが,さすが年季が入った見事な舞いでした。途中で道化のヒョットコが登場して,20分ほどで行事が終了しました。
今回の機材は,DX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2,SB-800×2でした。境内に張ったテントの下で舞い,正面はローソン駐車場側です。見物人は地元の人が数人,アマチュア・カメラマンは3人でしたから,撮影の自由度は高いです。舞時間が短く,撮り逃した場面があって残念でした。
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コメント
これまた、凄いものをリアルに見られたですねぇー
平成の合併により、その地の歴史的背景が抹殺されるのは、こころが痛みますねぇ
投稿: MoBlue | 2009/07/21 09:31
ここは旧関宿町で,小さな集落で地元の皆さんが細々と伝統を守っていらっしゃいました。
高齢化で後継者が心配なのは,ここでも同じでした。後継者難で絶える行事が多い中,なんとか存続していって欲しいものです。
投稿: ぜ | 2009/07/23 07:33