鴨川・牛洗い行事
鴨川市の代地区で行われた「牛洗い行事」を撮りに行って来ました。
江戸時代,農耕牛の無病息災を願って曽呂川で牛を洗った名残りだそうで,農耕牛がいなくなった今では,地区の皆さんが白牛の像を川で洗い,伝統を守っています。
道に迷いながら,正午ころ,八雲神社に到着。周囲をロケハン後,境内で総代さんの話を伺いながら,しばし待ちます。
午後2時,氏子の役員さんが集まり,拝殿で祭儀が始まりました。神職はおらず,氏子中による献饌,拝礼,撒饌と進みます。本殿から白牛の像が出され,区長さんに渡されます。白牛を携えた区長さんを先頭に,青々とした田んぼの道を200mほど離れた曽呂川へと向かいます。
河畔では,川の水に浸した笹の葉で,白牛の像を撫でて洗い清めます(写真)。
帰路は,総代の代表さんが白牛を携え,神社に戻って元どおり本殿に納め,午後2時半ころ行事が終わりました。
今回の機材はDX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2でした。反省点は,カメラ設定を間違えたこと。普段,祭りはシャッター速度優先で撮っています。拝殿内の行事を1/60で撮った後,シャッター速度の変更を忘れたまま,晴天の屋外でも撮り続けてしまいました。結果,標準ズーム域は1/60秒,F22(レンズの最小絞り)なんて被写体ブレの写真だらけ。基本的なミスに愕然としました(泣)。
牛を洗う時間は短いので,シャッターチャンスは貴重です。アマチュア・カメラマンは数えるほどでした。←その多くは,祭り撮りの常連さんでした(笑)。
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コメント
これはとても貴重な体験ですねぇー
今では、人々の無病息災になっているのでしょうか?
投稿: MoBlue | 2009/06/16 17:23
MoBlueさま,こんにちは。
時代とともに消えてゆく行事が多い中,今も集落の人々が守り継いでいるのは貴重だと思います。ずっと続いて欲しいと願わずにはいられません。
この一帯は,日本酪農発祥の地「嶺岡牧」に近く,今も(少ないながら)牛を飼っている農家があるそうなので,このような風習が続いているのではないかと思われます。
投稿: ぜ | 2009/06/21 17:10