鹿野山・さんちょこ節と梯子獅子舞
君津・鹿野山の白鳥神社で行われた梯子獅子舞を撮りに行ってきました。
白鳥神社の例祭で奉納される「梯子獅子舞」は,1504年ころ,紀州高野山から鹿野山に移り住んだ木こり達が遠く故郷を偲んで舞ったのが始まりと伝わり,県無形民俗文化財です。
館山道・君津PAのスマートICから約20分で九十九谷公園へ到着。
午前10時,大塚屋旅館前を出発した山車が獅子頭を乗せて集落を巡行します。午前11時過ぎ,山車が白鳥神社前の広場に入るころには,大勢の見物客でした。
神社で神事の後,梯子獅子舞の前に「さんちょこ(山上娘)節」が披露されました。江戸時代,娯楽がなかった鹿野山の女児たちが,お盆に縁台で唄いながら竹筒であやとり遊びをしたのが始まりと言われ,今は地元婦人会が伝承しています。こちらも県無形民俗文化財です。
午後0時40分ころ,梯子獅子舞が始まりました。獅子頭は,今年新調したばかりで黄金色です。前後に舞い手が入る二人立ち獅子舞で,牡丹の花に見立てた榊を激しくもて遊びながら舞い,紀州奥高野に住む牡獅子を慕って断崖(梯子)に登り,頂上で曲芸舞いを披露します(上の写真,クリックで拡大)。今年は舞い手も新人だったそうですが,1年間の特訓の成果が表れた見事な曲芸舞いでした。午後1時15分ころ,すべての演技が終了してお開きとなりました。
今回の機材はDX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2でした。さんちょこ節や地上舞いは,見物席の最前列が撮りやすいですが,梯子上の獅子を撮ると逆光になります。少し離れた順光位置から狙おうと思いましたが,見物客が多くて移動は困難でした。カメラマンもプロ・アマを問わずとても多かったです。
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