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2009/03/01

南房総・増間の御神的神事

南房総市(旧三芳村)増間地区に伝わる御神的(おまと)神事を撮りに行って来ました。

090301房総に多く伝わる「おびしゃ」神事で,矢の当たり具合で作物の豊凶を占います。増間の日枝神社では1300年前から続き,県無形民俗文化財です。

雨の中,午後1時ころ現地着。林道口の駐車場から機材をかついで神社へ。雨天中止かと心配しましたが,集会所で準備が始まっていたので安心しました。地元の人に話を聞きながら待っていると,午後1時半ころ,拝殿で神事が始まります。御的を立てる作業が終わり,午後2時すぎから歩射が始まります。

流鏑馬と違って,地に足をつけて射るので「歩射」。これが転じて「おびしゃ」となりました。射手は氏子から選ばれた若者2人。当日は鍵元(世話人)の家で新湯に入り,神餅を食べ,滝で身を清めるそうです。12本の矢を2本ずつ交互に射ち,これを3回繰り返して早生・中手・晩生の作柄を占います(写真はクリックで拡大します)。
的まで23間3尺(43m),的の直径は1.8m。練習はするそうですが,「当たるか当たらないかは自分の意志ではなく,神様の意志」だと話してくれました。午後3時すぎ,結果が記録されて全行事が終わりました。

今回の機材は,DX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2,ストロボはSB-800でした。ゆっくりと行事が進むので,構図を考えて移動しながらシャッターを切る余裕がありました。見物人とアマチュアカメラマンは数える程度で少なかったです。雨に備えて用意したゴム長靴が大活躍しました(笑)。

矢を射るおびしゃ行事が少なくなった今,数少ない本格的なおびしゃです。

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