旭・熊野神社の神楽
旭市(旧干潟町地区)清和乙の熊野神社に伝わる神楽を撮りに行って来ました。
起源は不明ですが,下総の神楽の中で最も古くから伝わる里神楽といわれ,県無形民俗文化財です。以前は神社の祭礼で演じられたそうですが,今は春分の日に奉納されています。
花おこしの雨の中,現地に到着。正午ころ,猿田彦の露払いの舞いが始まり,兒屋根大玉,乙女,手力男と演目が進みます。あれれ,見物人が少ない…。脚立に乗ったアマチュア・カメラマン数人ばかりで,午前中は人がまばらでした。午後1時ころ,お昼の直会で休憩に入ります。
午後1時40分ころ,稚児舞で再開です。地元の皆さんがたくさん集まって来て,舞いにも力が入ります。八幡,荒神,細女,榊葉,恵比寿,稲荷(上の写真,クリックで拡大します),保食神,種蒔と演目が進みます。途中,さらに2回ほど稚児舞が入りました。また,恵比寿,稲荷,種蒔では,舞った後に餅まきがあります。餅をまく神楽は多いですが,鯛や鏡餅までまくので驚きました。
午後5時ころ,素戔嗚尊の七五三切りの舞いで終了です。機材を片づけていると,無人となった境内からお囃子が…?拝殿で関係者だけでひょうじょうがえし(素面)が行われてお開きとなりました。
今回の機材は,DX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2,ストロボはSB-800でした。約5時間の長丁場なので,シャッターチャンスは豊富でした。神楽殿は,正面に大きな幣帛と,舞台の両脇に太鼓奏者が入るので,構図に工夫が必要かも知れません。また,神楽殿の床が高いので,脚立を用意して正解でした。
水神社に続く神楽撮影でしたが,同じ下総神楽でも地域によって演目や面が違うのが面白かったです。
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