会津・大内宿
会津西街道の旧宿場・大内宿を訪ねました。
大内宿は,日光と会津若松を結ぶ会津西街道の途中にある山あいの集落です。その昔,会津若松から江戸に上る旅人は,険しい氷玉峠を越えて大内宿で休息し,日光今市を目指しました。
江戸時代は,参勤交代の大名行列が立ち寄る本陣が置かれ,旅籠や問屋が集まって大いに賑わったそうです。
幕末になると,会津征伐の官軍の侵攻を受け,明治以降は阿賀川沿いに新街道が整備されたため,大内宿は時代から取り残され,寂れていきました。
昭和56年,古い街並みが注目され,重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。集落が協力して,トタン屋根を茅葺きに戻し,舗装をはがして,往時の宿場町が再現されました。
写真は,早朝の大内宿です。街道に沿って茅葺き入母屋造りの古民家が並んでいます。その多くは土産物店か蕎麦屋です。両脇の水路ではラムネやスイカを冷やしています。他の重伝建地区と比べると,観光地化の度合いが強いように見えました。でも,一歩裏手に回ると,そこにはちゃんと地元の人々の素朴な生活がありました。
次は,会津若松を目指します。
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