山梨・赤沢宿
赤沢宿の街なみを撮りに山梨に出かけました。
赤沢宿は,身延山と七面山を結ぶ身延往還参道の途中にある山あいの集落です。その昔,身延山久遠寺から七面山奥の院に参る巡礼者は,険しい山道を抜けて赤沢で1泊し,七面山を目指したそうです。
講中宿と呼ばれる旅籠があちこちに残っていて,重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
いつか撮りに行きたいと思っていましたが,実際に訪れるとアプローチの不便さに驚きます。でも,そのおかげで,他の重伝地区のように観光地化されず,素朴さが残っています。
集落には,石畳の急坂に沿って旅籠が点在しています。その多くは廃業し,建物も荒れていましたが,軒先には往時の「板マネギ」(講中札)が今も残っていて,風情がありました。
心に響く赤沢宿の情景。雨の早朝が似合いそうな街なみでした。
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