横浜国際フォトジャーナリズム展
横浜国際フォトジャーナリズムフェスティバル2007に行って来ました。
この写真展は,フォトジャーナリストの広河隆一氏が編集長を務めるDAYS JAPAN誌が主催しています。世界中からフォトジャーナリストが参加して,ピュリッツァ賞受賞作品も出展しています。
今年の大賞は,クリス・ホンドロス氏の「イラク米軍夜間パトロールの惨劇」(パンフレット左上の写真)。米兵の誤射で両親を射殺され,返り血を浴びて泣き叫ぶイラク人少女を,広角レンズで俯瞰気味に撮影しています。
今回の写真展では,「テロとの戦い」の現場で何が起きているのか,殺す側と殺される側の視点から現実を見つめた作品が多く出展されていました。重い内容の写真が多く,「真を写す」記録写真の迫力に圧倒されました。
ジャーナリストの作品には,明確な主張や方向性が込められています。それをどう受け止めるかは,見る人の心に委ねられます。折りしもNYの9.11テロから6年。対テロ戦争には賛否両論ありますが,いずれの立場を取るにせよ,1枚の写真に記録された現実から目を背けてはいけない…と写真を通して深く考えさせられた1日でした。
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