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2007/08/26

信州・海野宿

古い街並みを訪ねて,海野宿に来ています。

070826海野宿は,北国街道の宿場町で,本陣が置かれていました。明治期は養蚕で栄え,用水が流れる街道に沿って古い家々が軒を連ねる美しい街並みが残っています。

海野宿には,古い養蚕農家の建物がよく保存されています(左の写真)。建物の両側に張り出している袖壁は「うだつ」です。裕福でないと上がらないので,今でも「うだつがあがらない」などと例えますね。
他にも,「気抜き」と呼ばれる小屋根は,蚕を飼う際の保温用に焚く火の煙を抜くためのもの。窓には長短2本ずつ交互に木を組む「海野格子」など,養蚕業で栄えた当時の特徴をよく残していて,重要伝統的建物群保存地区に指定されています。

こういう古い街並みを撮っていると,何だかほっとした気持ちになります。何となく雨が似合いそうな,しっとりした街並みで,今度は雨の日に撮りに来たいと思いました。

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2007/08/23

ニコンのフルサイズ

ついにニコンからフルサイズ・フォーマットのデジ一眼が発表されました。

070823その名も「Nikon D3」。かつて,ニコン一桁機にはF3という名機がありました。デジタルで「3」を名乗るからには,フルサイズじゃないと納得できない…なんて思っていたら,本当にフルサイズ機でした(FXフォーマットと呼ぶそうです)。

私は,ズームレンズの時も焦点距離目盛を確認して画角を気にしながら撮るスタイルなので,焦点距離換算しなくていいフルサイズはありがたいです。自社開発1210万画素のC-MOSだそうで,素直にうれしいぞ,ニコン(笑)。とはいえ,プロ用なので実売予想価格は58万円前後。うーむ…。

同時発表のD300は,APS-C機の旗艦モデルとの位置づけです。ということは,ニコン中級機はずっとAPS-Cで行くのかしらん。新搭載1230万画素C-MOSは自社開発と謳ってないけど,ソニー製なのかな。実売予想価格は23万円前後だそうです。

かつてニコンは,高級機の下にやや機能を削った立派な中級機をラインナップしていました(F5とF100=F5ジュニアのように)。デジタル時代でも,同じフォーマットで中級機を出して欲しいです。でないと,怖くてレンズを揃えられません(笑)。デジタルの進化は速いので,次のD400?ではまたサプライズがあるかも知れませんね。

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2007/08/22

富士山

妻の夏休みに合わせて,夫婦で富士山へドライブに行きました。

070822この日のプロデュースは妻。行き先やレストランは,妻におまかせです。
夏休み終盤の平日で,中央高速は渋滞もなく,妻の運転で一気に富士山5合目へ。この日,下界は30度を超える真夏日でしたが,5合目(標高2300m)の温度計は24度。風が吹くと寒いくらいで,売店でウィンドブレーカーを買いました。

5合目を後にして,昼食は河口湖大橋近くの「不動茶屋」さんへ。長野の古民家を移築したそば処で,田舎風のそばが美味しかったです。どんぶりが洗面器ほどもある大きさで驚きました(あ,実際は趣きのあるシックな器ですよ)。

近くの宝石館や農作物直売所などを覗いて,鳴沢村の立ち寄り湯「ゆらり」さんへ。風水に基づいた16種類のお風呂が楽しめます。別料金で貸切風呂もあって,大きな窓から富士山を見ながら入る温泉は格別で,とてもリラックスできました。

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2007/08/16

大阪・新世界

本場のたこ焼きを食べたくなって,大阪に行きました。

070816大阪の繁華街は,ものすごい食のパワーを感じます。
写真は,通天閣がある「新世界」界隈です。ド派手な広告に圧倒されました。この混沌とした雑然さこそ,大阪パワーの源かも知れません(右すみは,幸福の神様「金のビリケン」さんです)。

この後,タクシーで道頓堀へ。こちらもすごい人出で,熱気があふれていました。グリコ・マークやカニの動くオブジェ,食い倒れ人形に大阪へ来た実感が湧きました(笑)。

心斎橋では本場のたこ焼きを味わいました。中の具が,もち,明太子,牛スジ,チーズ…と色々選べるのが面白かったです。でも,私はやっぱり普通のタコが一番でした。

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2007/08/15

吹屋・吹屋小学校

ベンガラの街並みから5分ほど歩くと,吹屋小学校があります。

070815吹屋が一番賑やかだった明治33~42年(1900~1909)にかけて落成した木造校舎は,今年で107歳になります。私が卒業した小学校は味気ない鉄筋コンクリート校舎でしたが,この古い木造校舎は,石州瓦と良質の木材がふんだんに使われ,小さいながら凝ったデザインで気品と温かさを感じます。

何より驚くのは,この校舎が現役だということです。実際に使われている木造校舎では日本最古と言われ,県の重要文化財に指定されています。祖父母や両親が学んだのと同じ校舎で,7人の子供たちが仲良く複式学級で学んでいます。訪れた日も,子供たちがプールで歓声を上げていました。

こんな素晴らしい校舎と地域の暖かい目に見守られて育つ子供たちは幸せですね。いつまでも残って欲しい風景だと思いました。

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2007/08/14

吹屋・ベンガラの町

岡山県の山間にある吹屋(ふきや)の町を訪れました。

070814吹屋は,江戸~昭和初期にかけて,吉岡銅山の鉱山町として賑わいました。江戸中期には,銅山の捨石(硫化鉄鉱)からベンガラ(赤色顔料)を製造する技法が開発され,銅山とベンガラの両方で大いに繁栄しました。
防腐剤などに使われたベンガラは,それまで中国からの輸入に頼る貴重品でした。吹屋のベンガラは全国に出荷され,伊万里焼や九谷焼の顔料としても珍重されて,ベンガラ製造家は莫大な富を得たそうです。

街道沿いには,今も,石州瓦と白壁造り,格子をベンガラで塗った家々が軒を連ねて残っています。その独特の赤い風景は,国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。
今回,どうしてもこの町を撮りたいと思っていました。上の写真は中町界隈の街並みですが,個人的には,この道を下った下谷界隈の風景に心が惹かれました。

吹屋へのアクセスは,車1台がやっと通れる細い山道を何kmも上る必要があり,極端に悪いです。でも,町に風情が残っているのは,そのおかげかも知れません。
次回は,吹屋小学校について書いて見たいと思います。

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2007/08/12

民族大移動

今年も,お盆の時期になりました。

070812例年,この時期になると,ニュースは交通機関の混雑ぶりを配信し,民族大移動を報じます。いつもはTVを見ながら「大変だなあ」と思っていましたが,今年はお盆時期に合わせて休暇が取れたので,久々に帰省することにしました。

今回,帰省ついでに撮影したい街があり,車に撮影機材を積み込んで出発しました。首都高速→東名→名神→中国→山陽自動車道と走り,実家のある倉敷まで約750km。渋滞は,初めから覚悟していればイライラしません。実際に渋滞にはまったのは,首都高速と名神・吹田JCT~中国・宝塚IC間の2か所だけでした。上の写真は,名神・吹田JCT付近です。本線も合流車線もピタリと停まってしまい,2時間以上のロスでした。

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2007/08/04

松戸・花火大会2007

地元で花火大会があったので,夕涼みがてら,夫婦+愛犬で出かけました。大きな河川敷でゆったり見物できました。

070804花火の写真を綺麗に撮るのは,なかなか難しい。そこで,今回はデジ一眼で花火撮影の練習をしました。
三脚とレリーズを使い,少し離れた風上から花火を狙います。ポイントは,ISO100固定で自動増感オフ,マニュアルモードで絞りF5.6~F8,シャッター速度4~8秒,ピントは無限遠で置きピン,あとは爆発の中心(閃光)を逃さないように上がった花火のタイミングを見計らってレリーズ…と頭では分かっていても,現実はそうはいかない。夜空に開く花火の位置はバラバラですから,フレーミングがめっちゃ難しかったです(最後は勘?)。

フィルム時代は,現像から戻った失敗だらけのポジに愕然とすることが多かったのですが,デジタルはその場で露出オーバーやアンダーを確認して撮り直せますから,こと花火撮影に関してはデジタルで良かったなと痛感しました。

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