南房総・白間津の大祭
南房総・千倉町白間津地区で行われた4年に一度の「白間津の大祭」へ出かけました。
館山自動車道が全線開通して,南房総が少し近くなりました。千倉大橋そばに車を置き,集落の細道をぬうように日枝神社へ。三重から撮影に来た人と話ながら待つこと1時間。午後3時,祭り装束の人々が集り,神事が挙行され,宵祭りが始まりました。
初日は,トヒイライ,エンヤボウ,ササラ踊り,酒樽萬燈の4つの奉納踊りが中心です。まず,隣の円正寺で日天・月天を中心にササラ踊りが始まります(写真)。その間,あぜ道では,神が渡る道を清めるトヒイライ(少女たちが棒で地面を押し払うように露払いする)とエンヤボウ(少年たちが薙刀で魔物を退散させる)が舞いながら神社に入ります。続いて,ササラ踊りが神社に戻り,酒樽萬燈(成年男子が酒樽2個をくくりつけた角材を振る)の列が続きます。
小さな集落に千百年以上伝わる祭りですが,京風猿楽の優雅さと地方の漁村の勇壮さが融和した例は珍しく,国の重要無形民俗文化財に指定されています。
撮影に来ているアマチュア・カメラマンは,ものすごく多かったです。皆さん,4年に一度だと,シャッターを押す気合が違いますね(笑)。メインのササラ踊りと酒樽萬燈は,舞う時間が長いのでシャッターチャンスに困りません。一方,トヒイライとエンヤボウは,1回しか舞わないので,神社に入る行列を撮り損なうとアウトです。
今回は,三脚,脚立を用意しましたが,手持ちで動き回った方がいいカットが撮れました。あと,炎天下なので熱中症対策は必須です。
初日は午後7時に酒樽萬燈が神社に入り終了となります。
宿でビールを飲みながら,ストレージに吸い上げたカットを整理して,明日の本祭に備えました。
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