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2007/06/24

青梅・パワフルな昭和

次は,赤塚不二夫会館です。

070602_3ここは,もと病院だった建物だそうで,中は昭和のギャグ漫画王・赤塚不二夫ワールドになっています。
ご存知バカボンのパパなど,「天才バカボン」のキャラクターたちが強烈なパワーで出迎えてくれます。

でも,何で青梅と赤塚不二夫なんでしょうか?実は,赤塚氏は若いころから大の映画好き。新潟で映画看板を描いていた時代もありました。青梅が映画看板で街おこし…と知った赤塚氏は,昭和の元気の象徴としてこの会館をオープンさせたそうです。

漫画家仲間と下積み時代を過ごしたトキワ荘のコーナーが,貧しいながらも元気だった昭和を物語っていました。

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2007/06/17

青梅・懐かしの昭和パッケージ

前回(6月2日)に続いて,青梅へ。昭和レトロを楽しめる3つの博物館を巡りました。

070602_2_1まずは,昭和レトロ商品博物館へ。後で赤塚不二夫会館,昭和幻燈館も回るので,お得な3館共通券を買いました。

古い家具屋だった建物に,昭和30~40年代の文房具,玩具,菓子や薬,ドリンク缶などの商品パッケージが所狭しと展示されています。子供のころに使っていた商品や欲しかった商品を見つけて,「あれ,あったよなー」と懐かしく見入ってしまいました。

2階は,明治の文豪・小泉八雲の怪談「雪おんな」のコーナーです。このお話,きこりが吹雪で遭難し,雪女に凍死させられそうになりますが,何とか助かります。のちに美しい娘と夫婦になり,その話を打ち明けたら,何と妻があの雪女だった…という恐ろしい物語です。
館長さんによれば,数年前,小説の舞台が青梅の旧調布村らしいと分かり,地元ではちょっとした雪おんなブームなのだそうです。

併設の喫茶店「となりのレトロ」は,お手製のケーキセットがおいしくておすすめでした。

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2007/06/16

長南町・べに花

長南町に,べに花を撮りに行ってきました。

070616長南町では,毎年,長福寿寺の境内でべに花祭りが開かれています。

房総は,古来からべに花の産地でした。戦国時代,戦いに敗れた長南氏一族は,べに花の種とともに東北に逃れました。有名な山形のべに花は,このときの種がルーツだそうです。

長南町では,べに花を育てる会が中心に,20年前からべに花の栽培を始めました。今では,この時期,丹精込めた10万本が花をつけ,紅色のじゅうたんが広がります。べに花を使った和菓子や蕎麦,アイスクリームも売っていました。

上の写真は,D200の「鮮やかに」モードで撮りました。ポジのイメージに近い設定ですが,青空や緑の葉がわざとらしいですね…(汗)。
こんなにたくさんのべに花を見たのは初めてでした。

帰りは,少し離れた称念寺に立ち寄りました。この寺には,初代「波の伊八」作の見事な下り龍の欄間彫刻があるそうですが,本堂が工事中で見られず,残念でした。

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2007/06/10

豊後高田・富貴寺

国東半島は,昔から仏の里と呼ばれ,神と仏(と鬼)が混在する独特の信仰文化を育てました。国宝の富貴寺,真木の大堂,熊野の磨崖仏と回りました。

070611写真は,富貴寺の大堂(国宝)です。718年に開創された天台宗の古刹で,大堂は平安後期の建立。本尊の阿弥陀如来坐像と壁画は国重要文化財です。
この地にあった大カヤの木でこの大堂を造り,仏像を刻んだと伝えられます。

真木の大堂は,平安時代に開かれた伝乗寺で,日本一大きな大威徳明王像,大火焔を負った不動明王像,阿弥陀如来像の3体(いずれも国重文)が必見です。
この大堂は,先ほどの大カヤの余材で牛を刻み,さらに余材を牛に乗せて熊野へ運ぶ途中,牛が動かなくなった所だと言われています。なるほど確かに,大威徳明王像は牛に乗った珍しい仏像でした。

熊野の磨崖仏は,山の崖に巨大な石仏を刻んだもので,藤原末期の作だそうです。
坂道を数百m登ると,大きな岩の乱積みの石段になります。鬼が一夜で築いたというだけに歩きにくく,登り切ったころには息が切れました。
静けさの中,しばし石仏の前で一休み。苦労して登っただけに,感動もひとしおでした。

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2007/06/09

豊後高田・昭和ロマン蔵

新町通り商店街,中央通り商店街と古い商店街を散策して,再びバスターミナルへ。今年4月にリニューアルした昭和ロマン蔵に立ち寄ります。

070609_2もとは地元の資産家・野村家の旧高田農業倉庫(米蔵)で,巨大な蔵が博物館やレストランに改装されています。

懐かしおもちゃ5万点を集めた駄菓子屋の夢博物館,黒崎義介画伯の絵本原画を展示する昭和の絵本美術館に加えて,4月に昭和の夢町3丁目館がオープン。路地を抜けると,夕焼け空の空き地,板塀に囲まれた家があり,センサー仕掛けであの頃の音まで再現されています。

中庭には,オート三輪やミゼットが停まっています。以前は,ミゼットの試乗ができたそうですが,残念ながらやっていませんでした。子供のころ,夏休みで田舎に帰省したとき,オート三輪の助手席に乗って,今は亡き伯父の配達について回った記憶が懐かしく蘇りました。

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2007/06/08

豊後高田・昭和の町

昭和の町と言えば,大分・豊後高田市が有名です。九州に行ったので,豊後高田まで足を伸ばしました。

豊後高田は,昭和30年代,国東半島一賑やかな町でした。古い商店街には,昭和初期の古い建物が多く,当時の生活が息づいています。

070609写真は,バスターミナル前の宇佐参宮タクシーさん。創業は昭和18年,廃線となった旧大分交通宇佐参宮線豊後高田駅前で開業しました。
営業所には,なんと昭和9年製7人乗りのシボレーがありました。当時は国産乗用車がなく,タクシーは米国車を使っていたとか。ナンバーも当時のままで,いつでも走れる状態だそうです(乗車は不可です)。

商店街を散策すると,おかもちを積んだ自転車が置いてある大衆食堂,昔の給食を出すカフェ,昔のガソリンスタンドなどがあって,楽しめます。

豊後高田の昭和の町,公式サイトはこちらです。

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2007/06/02

青梅・昭和レトロ

「昭和レトロ」という言葉は,東京・青梅市から生まれたそうです。昭和の名残を求めて,久々に青梅に行ってきました。

070602駅前の旧街道沿いに,古い商店が建ち並んでいます。所々に,昔懐かしい映画看板が掲げられ,なるほど,昭和レトロな雰囲気が街中に漂っています。

空き店舗が増え,衰退する商店街を活性化したい…。住江町商店街が知恵を出し合って,昭和レトロ商品博物館,青梅赤塚不二夫会館,昭和幻燈館を作り,商店街をまるごと博物館にしたそうです。
観光客が増え,成功例として都のモデル事業となり,平成17年には地域づくり総務大臣表彰を受けました。

手描きの映画看板は,地元の看板師・久保板観さんの作。16歳で描き始め,街に映画館がなくなった今も,当時のまま,絵の具の粉をニカワで伸ばす「泥絵の具」で丹精込めて描いています。
キネマ通りから呑竜横丁へ歩くと,ありましたよ,丹下左膳の看板(上の写真)。板観さんは,この映画の看板に惹かれてこの世界に入ったそうです。

青梅宿の散策は,住江町商店街振興会のサイトに詳しい案内が載っています。

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