写美・昭和の写真展
東京都写真美術館で開催中の「昭和・写真の1945~1989」展に行ってきました。
この写真展は,終戦直後~昭和64年の日本を,主に報道写真を中心に,4部構成で振り返る企画です。現在,開催中の第1部は,「オキュパイド・ジャパン」(占領下の日本)と題して,昭和20年代をテーマにしています。
闇市,復員の列車,闊歩するGI,血のメーデーなど,懸命に生きる日本の姿を撮ったモノクロ写真は,すごい迫力です。若かりしころの木村伊兵衛,林忠彦,三木淳など,巨匠の写真がたくさんあって,ファインダー越しに鋭い感性が伝わってきます。写真の原点を見たような気がしました。
昭和30年代は,人々が貧しいながらも希望や夢を持って,助け合いながら汗を流して懸命に生きていた時代です。もちろん,今の方がずっと裕福で満ち足りているはずですが,なぜか「あの頃に帰りたい」郷愁を感じます。
第1部は,6月24日まで開催中です。
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