Ai ED 180mmF2.8S
今回は,MFニッコールAi ED 180mmF2.8Sのお話です。
かつての名玉もとうとう生産終了となりました。
このレンズは,吸い込まれそうな72mm径の大きな前玉,太い鏡胴にEDレンズの金ライン…と,一種あこがれのレンズでした。描写はどこまでもシャープです(開発秘話「ニッコール千夜一夜物語」)。あの神立尚紀氏も,「シャープで抜けがよく,トリミングしても画質が甘くならない,張り込み取材必携のレンズ」と回顧しています(アサヒカメラ2006年6月号)。
実際に使ってみると,やはり望遠でF2.8の明るさは重宝します。速いシャッター速度が使えるのでブレが少なく,レンズ本来のシャープな描写とあいまって,写真の腕が上がったように錯覚しました。
アマチュアが使いこなせるのは200mmまで…と言われます。手持ちで振り回せるのは,これくらいが限界だと思います。ただ,ズーム全盛の今,180mmの単焦点というのは生き残りが難しい。やむを得ないとはいえ,生産終了が惜しまれます。
先日購入したD200に装着すると270mmF2.8になるので,昔のサンニッパ的に使えないか模索中です。
(追記)2008年8月,中野のフジヤカメラに売却して手離しました。
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