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2005/08/17

くらの街,倉吉

房総をテーマにしたサイトを運営していると,他の地域のことについて書く機会がなかなかありません。ですから,このブログでは,房総以外の街のことも書いてみたいと思います。

たまたま訪れた知らない街に,小さな感動を覚えることがあります。
鳥取の倉吉も,そんな街のひとつです。倉吉は,堀に沿って古い白壁と赤瓦の土蔵が連なり,独特の風情を残しています。
裏路地を歩いているだけで,なぜか落ち着く…,そんな趣のある街でした。
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房総を取材していて,いつか鳥取の倉吉を訪れたいと思っていました。
実は,倉吉は房総と縁が深い土地なのです。古くは,房総を代表する大名の里見氏が,江戸時代,倉吉に移封されました。明治時代に千葉の松戸で発祥した二十世紀梨は,倉吉に伝えられて,鳥取県の名産になりました。下の写真は,里見氏の本拠だった千葉の館山城(左)と,倉吉の大岳院にある里見家の墓所(右)です。
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松戸の二十世紀梨発祥の地は「二十世ケ丘梨元町」という地名です。松戸から倉吉に伝わった梨について気になっていたので,「鳥取二十世紀梨記念館」をぜひ見学したいと思っていましたが,今回は,時間がなくて実現しませんでした。

くらの街,倉吉。ぜひもう一度行ってみたい街です。

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2005/08/16

ハワイで中国を楽しむ

…といっても,アメリカのハワイのことではありません。今回は,日本のハワイこと,鳥取の「羽合(はわい)温泉」のお話です。

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羽合温泉は,鳥取県の日本海に近い東郷湖畔にある温泉地で,湖底から温泉が湧き出る湖上温泉として有名です(って,実は,行くまで知りませんでした…)。
平成16年の町村合併で,羽合町の名はなくなりましたが,ユニークな地名は,今も「湯梨浜町はわい温泉」として健在です。写真は,夕暮れの東郷湖です。

ハワイ温泉の対岸に,燕趙園(えんちょうえん)という,国内最大級の中国庭園があります。鳥取県と中国河北省の友好を記念して造られたテーマパークですが,単に王朝時代の中国庭園を模しただけではありません。立地の選定,設計,建築資材,施工まで,すべて中国人技術者の手による本格的なものです。

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静かな池を中心に,中華風の楼閣が独特の風景を見せています。順路を巡ると28景の見どころがあって,途中には,孫悟空が飛んできそうな険しい山や滝まで造ってありました。

独特の屋根の色は,瑠璃瓦といって,皇帝の色だそうです。楼閣の赤い柱には,中国絵師の極彩色で精緻な絵が施されて見事です。まるで中国王朝にタイムスリップしたような気分になりました。

県の運営のようで,この手の施設としては料金が安くて助かりますが,観光客の数からみて,ちゃんと採算が取れているのか(他県民ながら)心配になりました。あ,余計なお世話でしたか…。m(_ _)m

ニッポンのハワイで中国を楽しむ…なんて,ちょっとおもしろいですね(もちろん,本物にも行ってみたいです)。

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