2017/07/09

レ・ミゼラブル 30周年記念公演

妻と一緒に、日比谷・帝国劇場で日本初演30周年記念公演中のミュージカル「レ・ミゼラブル」を観に行ってきました。

20170709ヴィクトリア・ユゴー原作の「レ・ミゼラブル」(1862)は、パンを盗んで投獄された主人公ジャン・バルジャンの生涯を描いた物語で、正義とは?人とは?愛情とは?と色々考えさせられる作品です。
邦名「ああ無情」の名で教科書で習ったり、読書感想文を書いたりした人も多いかも知れません。

最近では、ヒュー・ジャックマン(ジャン・バルジャン)とラッセル・クロウ(ジャベール警部)主演の映画(2012)を見て、ミュージカルの方も気になっていたら、下の娘がチケットを取ってくれました。

今日は貸切公演日で、「満員御礼」でした。演者は上演日によって異なり、今日の出演は、ヤン・ジュンモ(ジャン・バルジャン)、吉原光夫(ジャベール)、和音美桜(フォンテーヌ)、小南満佑子(コゼット)など。悪徳宿の女将役が森公美子(マダム・テナルディエ)で、時にマイクを通さない声量で観客を湧かせていました。

帝劇でミュージカルを観るのは初めてでしたが、生オーケストラの演奏と舞台俳優の演技は、映画やTVとは違って本物の迫力があります。終演後の舞台挨拶と、何度もカーテンコールに応えるキャストの姿は感動的でした。

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2017/01/27

祝いの民俗~ハレの造形~展

埼玉県立歴史と民俗の博物館で開催中の「祝いの民俗~ハレの造形~」展に行ってきました。

20170127この企画展は、埼玉県内に伝わる祝いの民俗を、ハレの日に用いる飾りや神を迎える道具、衣装など193点で紹介しています。

テーマごとに、「祝いの意匠」では水引の宝船や神酒口、華やかな引札が、「謹賀新年」ではハナ(座敷飾り)が、「人生の節目と祝い」では底抜け柄杓や鴻巣の赤物、五十五の団子や長寿銭が、「新造の祝い」では上棟の幣串と雁股矢、船おろしの船霊さま一式が、いずれも珍しくて興味深かったです。

右のチラシに描かれているのは、正月に商人がお得意様に配った引札です。長く家に貼ってもらえるように、華やかでめでたい図柄が好まれ、左の余白には店名や商品名を刷り込みました。

会場では、川越市古谷本郷の「ほろ(母衣)祭り」の背負い飾りの展示がひと際目を惹きます。これはぜひ9月に現地を訪れて見学したいと思いました。

房総では見かけない風習もあって、地域差がよく分かり、大宮まで遠征した甲斐がありました。この企画展は、1月2日(月)~2月12日(日)まで開催しています。

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2016/12/18

平安の秘仏(櫟野寺)展

妻と一緒に、上野・東京国立博物館で開催中の「平安の秘仏~滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」展に行ってきました。

20161218bこの特別展は、甲賀の里にある櫟野(らくや)寺が所蔵する平安期の仏像20体(全て国重文)を、初めて寺外で展示した企画展です。

日本に仏教が伝わったのは6世紀ころ。当初、仏像は主に銅や石で造られました。全国に広まるに連れ、日本人に馴染み深い木で造るようになったとされます。
櫟野寺の仏像たちは、平安期の10〜12世紀ころの木像仏で、時代とともに製法が一木造り→内刳り→寄木造りへと変化する様子がよく分かります。

秘仏の御本尊は、日本最大の十一面観音菩薩坐像で圧巻(次回開帳は平成30年予定)。普段は寺の収蔵庫に納められ、なかなか見ることができない平安の秘仏たちを一度に見られる貴重な機会です。現地の収蔵庫が改修工事中だからこそ可能になった企画でしょう。

この企画展は、12月11日終了予定でしたが、1月9日まで会期延長中です。

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2016/12/03

出発進行~ちばの鉄道展

市川・現代産業科学館で開催中の「出発進行~もっと・ずっと・ちばの鉄道」展に行ってきました。

20161203この企画展は、県内の鉄道路線の歴史と魅力のほか、安全性や信頼性を支える高い技術について紹介しています。

舟運から鉄道への発展を古い写真パネルで解説した「ちばの鉄道物語」、県内を走る全路線を紹介した「ちばで活躍する鉄道」、車両や台車・モーター・ブレーキなどをカットモデルや模型で解説した「走るしくみ」、線路やレールを説明した「線路のしくみ」、そして鉄道ダイヤの組み方を解説した「走らせるしくみ」などのコーナーがあります。

私は電車を撮らないので鉄道は詳しくはありませんが、いつも電車通勤ですから、身近な電車の仕組みや信号の意味、非常通報ボタンを押すとどうなるのかなど、鉄道のトレビア的知識が得られて面白かったです。

実車展示は、人車鉄道長南線の客車(茂原市立郷土資料館蔵)、大正11年製のデキ3電気機関車(銚子電鉄仲ノ町駅保存)が展示されています。

この企画展は、10/14(金)~12/4(日)まで開催しています。

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2016/11/13

企画展「公爵・徳川慶喜家」

松戸市の戸定歴史館で開催中の「公爵・徳川慶喜家」展に、妻と散歩がてら行ってきました。

20161113この企画展は、明治35年の公爵・徳川慶喜家の誕生と、大正~昭和と受け継いだ二代慶久、三代慶光の足跡と家族の暮らしを紹介し、戦後、華族制度廃止により公爵家の終焉までの歴史を初公開資料50点余を交えて辿っています。

展示は、「慶喜、その前半生」(将軍後見職、禁裏守衛総督、征夷大将軍時代の慶喜)、「公爵家創設前夜」(29年間の隠棲生活)と振り返り、「公爵家の誕生と継承」では、公爵授爵の背景と明治の体制に組み込まれる意味を取り上げています。
「国際派公爵と有栖川宮家最後の王女」では、国際交流で活躍した二代慶久とその妻・有栖川宮実枝子妃の暮らしを紹介し、「少年公爵と妃殿下」では、父の急逝で9歳で跡を継いだ慶光と、幼い弟を支えた喜久子妃(高松宮妃)の暮らしを、戦争へと動く時代の中で振り返ります。「公爵家の終焉」では、慶光の出征と帰還を経て、華族制度廃止と公爵家の終焉を見つめます。

松戸は、最後の水戸藩主・徳川昭武(慶喜の弟)の邸宅が現存する関係で、戸定歴史館は江戸~明治の慶喜・昭武関連の展示が秀逸ですが、今回も珍しいテーマを掘り下げた企画で勉強になりました。

「公爵・徳川慶喜家」展は、前期が11/13(日)まで、後期が11/15(火)~12/23(祝)までです。

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2016/05/01

ホキ美術館5周年記念展

妻と一緒に、千葉市緑区のホキ美術館で開催中の「3つの個性」展に行ってきました。

20160501ホキ美術館は、世界でも珍しい写実絵画専門の美術館です。写実を超えて細密に描く技法で、収集家の保木将夫氏(保木メディカル元会長)のコレクションを中心に展示しています。

今回は開館5周年の企画展で、活躍中の五味文彦・大畑稔浩・島村信之の3氏をテーマにしています。
生命が宿る樹影や静物を描く五味氏、風景や自然を描く大畑氏、女性や生き物を追求する島村氏など、3人三様の個性あふれた作品が、新作を含めて展示されています。

どの作品も超細密で、写真と見間違うほどで驚きました。
個人的には構図と光の使い方が印象的な大畑氏の風景画に、撮影者としての共感を覚えました。他に、館所蔵のコレクションとして、女性をテーマにした森本草介氏の作品群が美しかったです。

美術館の建物は、作品鑑賞に集中できるよう配慮された素晴らしいものでした。外観は、一部が宙空に浮いた珍しい構造で、日本建築家協会の2011年度日本建築大賞、千葉市都市文化賞2011、千葉県都市文化賞優秀賞を受賞しています。

3つの個性展は、5月15日まで開催しています

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2016/01/30

浮世絵ジャポニズム展

妻と一緒に、鋸南町・菱川師宣記念館で開催中の「浮世絵ジャポニズム」展に行ってきました。

20160130開館三十周年の企画展で、西洋にジャポニズム・ブームを引き起こし、印象派誕生のきっかけとなった浮世絵と、影響を受けた印象派の巨匠の名作を、東京富士美術館とのコラボで展示しています。

個人的にはモネの「海辺の船」、ルノワールの「読書する女」がお目当てでしたが、他にシスレーやピサロ、ロワゾーの風景画もありました。
浮世絵は、北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」「山下白雨」「甲州三坂水面」ほかを展示しています。

他に、館所蔵の浮世絵では、鋸南の明鐘岬や木更津、小湊など、房総の風景を描いたものなどが興味深かったです。

房総半島の小さな美術館で、浮世絵と印象派の巨匠の名作を堪能できる意欲的で素晴らしい企画だと思います。
菱川師宣記念館まで片道100kmほどありましたが、途中、佐貫の宮醤油店で醤油を仕入れ、金谷のばんやで漁師めしを味わい、帰りは映画ですっかり有名になった「岬カフェ」に立ち寄りました。

浮世絵ジャポニズム展は、2月7日まで開催しています。

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2016/01/24

お飾り~神仏への祈りのかたち

先週、撮影行の途中に、睦沢町立歴史民俗資料館で開催中の特別展「お飾り~神仏への祈りのかたち」に立ち寄りました。

20160124この特別展は、東北地方で祭祀や正月飾りに用いられる切り紙飾り(お飾り)を展示して、「神が宿る紙飾り」の文化を紹介する意欲的な企画展示です。

東北のお飾りは、平面的な「切り透かし」、立体的な「御幣」と「網飾り」があります。このうち「網飾り」は、何度も和紙を折り畳み、細かい切込みを入れ、解きほぐして広げると、網のような繊細な模様の中に米俵や鯛など縁起物が現れる繊細なものです。
東北地方の一部にしか見られない上、高齢の神職が作って氏子に配り、一年間飾られた後、どんど焼きで燃やされるため、古いものはほとんど残っていないそうです。

展示作品は、お飾りの研究家でもある芝原人形四代目・千葉惣次氏が長年にわたって収集したもの。宮城・琴平神社網飾り(パンフ写真上)、福島・養泉院切り透かし「金包」(中)、宮城・御賀八幡宮人形御幣「八将神」(左下)など、55点を展示しています。

これらの社寺の中には、東日本大震災で被災したところもあり、伝承が困難になりつつある今、貴重な記録になっています。

以前、芝原人形展で氏の工房を訪れた際、お飾りの資料を見つけて気になっていました。
残念ながら展示図録は用意されていませんが、さらに詳しく知りたい場合は氏の書籍「東北の伝承切り紙」(2012)にまとめられています。

特別展「お飾り」は、2月7日(日)まで開催しています。

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2015/11/28

モネ展

妻と一緒に、東京都美術館で開催中の「モネ展」に行ってきました。

20151128クロード・モネ(1840-1926)は、印象派を代表するフランスの画家です。移りゆく光と色彩の変化を追求した色彩感あふれる作風が特徴で、「睡蓮」の絵はあまりにも有名です。

今回のモネ展は、パリのマルモッタン・モネ美術館が収蔵するコレクションの中から90点を展示しています。
展示は、画家の生涯をテーマごとに分けて紹介。10代後半のカリカチュア(戯画)を集めた「若き日のモネ」、生前は発表されることのなかった「家族の肖像」、円熟期の代表的な連作を展示した「睡蓮と花」、荒々しく抽象的なタッチの「最晩年の作品」と、年代ごとにモネの感性や意識が変化していく様子がよく分かりました。

有名な「睡蓮」は、ジヴェルニーの自宅の庭に作った池で睡蓮を描いた連作の1枚。水面に移った周囲の木々にモネのこだわりがよく表れています。モネは、庭に和風の太鼓橋を作り、晩年に「日本の橋」という作品を数点残しています。そう言えば、モネには「ラ・ジャポネーズ」(ボストン美術館蔵)という、妻カミーユの和装姿を描いた作品があり、相当の日本贔屓だったようです。

モネ展は、12月13日まで開催しています。

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2015/08/14

河鍋暁斎展

丸の内の三菱一号館美術館で開催中の「画鬼暁斎」展に行ってきました。

20150814河鍋暁斎(1831~1889)は、幕末~明治初期に活躍した狩野派の絵師です。
6歳で浮世絵師・歌川国芳に入門し、9歳で狩野派に転じました。狩野派の正統を引継ぎながら、浮世絵の手法を取り込んだ型破りな作風で庶民の人気を博しました。何でも描くので自ら「画鬼」と称し、河原で拾った生首でデッサンの練習をしたエピソードが残っています。
作品の多くは海外へ流失し、国内ではあまり知られていません。

今回の作品展は、国内外から集めた幕末明治のスター絵師・暁斎と、暁斎の弟子で英国人建築家コンドルの作品を展示しています。メトロポリタン美術館から120年ぶりに帰国した作品など、国内ではなかなか見られない暁斎のユニークな画業を見に、館内は大勢の人で賑わっていました。

個人的には、鳥獣戯画や妖怪をテーマに描いた作品が独特のタッチで面白かったです。

ちなみに三菱一号館美術館は、明治27年に完成した日本初のオフィスビルのレプリカで、明治新政府が招聘したコンドルの設計です。コンドルは、鹿鳴館や旧岩崎邸(現清澄庭園内)、旧古河邸(現古河庭園内)、三井倶楽部なども設計しています。本業の傍ら、暁斎のもとで日本画を学び、暁斎のよき理解者であり支援者だったようです。

画鬼暁斎展は、9月6日まで開催中です。

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