柏・船戸のおびしゃ
柏市船戸の船戸会館で行われた「船戸のおびしゃ」を見学。
【現地案内板の解説】
「おびしゃ」は、新春に行われる村寄り合いの大切な行事です。関東地方、特に千葉県に多く、もとは弓を射って的に当てることで、その年の豊凶を祈る行事でした。
船戸のおびしゃは現在は的射(まとい)はありませんが、古い形態が残され、農民の生活感情、娯楽、また武士への皮肉などが込められており、貴重な存在となっています。
新年に当番が交代し、氏子当番の人たちが神前供物から酒肴膳部の準備をし酒宴の中で「三助踊り」「三番叟」「おかめ踊り」が演じられます。
かつては天満宮で神事をしてから4区域の旧家4軒を宿として酒宴が行われていましたが、大正7年からは神事も酒宴も「医王寺」で、平成6年からは「船戸会館」で行われるようになりました。
伝えによりますと、元和年中(1620年頃)から始まり、1月20日と決められたのは天保7年(1836年)からと言われています。平成6年からは1月20日直前の日曜日に改められました。〔柏市教育委員会・船戸のおびしゃ保存会〕
【この日の進行スケジュール】
13:00~ 神事
13:35~ 当番長挨拶→加入者紹介→奉納品披露→燗酒上呈
13:45~ 祝宴・余興(三助踊り→三番叟→おかめ踊り)
14:33~ 謡曲→手締め→万歳
14:45ころ 終了
【メモ】
正式には「船戸鎮守奉社祭」。現在は6地区が順番に年当番を務める。神事は旧4坪(区域)に伝わる菅原道真公の掛軸4幅を掛け、左右に蓬莱山(松竹梅に折り鶴と木製の亀)を飾り、神官が五穀豊穣と無病息災を祈願。その後の進行は当番組が仕切る。今年の当番は第三組合で「三助踊り」、「三番叟」(船戸では氏子の娘さんが舞う)、「おかめ踊り」を披露。増田社中の指導を受け、12月から練習を重ね、素人芸とは思えない踊りで会場を沸かせた。
宴席は氏子のみで見学者は座敷に入れない。見学は廊下からの立見になる。見学者用の駐車場なし。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。