宗像・宗像大社(辺津宮)
妻と宗像大社(福岡県宗像市)と志賀島に行って来ました。
宗像大社(創建不明)の御祭神は、天照大神の三人の姫神です。天孫降臨に先立ち、大陸との要衝・玄界灘に降臨したとされます。
長女・田心(たごり)姫を祀る沖津宮(沖ノ島)、二女・湍津(たぎつ)姫を祀る中津宮(大島)、三女・市杵島(いちきしま)姫を祀る辺津宮(九州本土)に分かれ、辺津宮が総社です。
沖津宮がある沖ノ島(立入禁止)では、4世紀後半の三角縁神獣鏡、5世紀後半の金製指輪、金銅製馬具、シルクロードのカットグラス片、6~7世紀の金銅製龍頭、8世紀の奈良三彩小壺などが出土(いずれも国宝)。
古事記(712)に宗像三社の記述があることから、古代から続く海人の祭祀が、海洋豪族・宗像氏のヤマト政権への服属を経て、国家祭祀に組み込まれていったと考えられています。
総社・辺津宮の本殿(1578)・拝殿(1590)は、桃山初期の再建で国重文。沖ノ島と並ぶ神聖な場所「高宮斎場」は、神社以前の神籬祭祀の形態を今に伝える古代祭場で必見です。
また、沖津宮を分祀した第二宮(ていにぐう)、中津宮を分祀した第三宮(ていさんぐう)をたどると、一度に宗像三神を参拝できます(下の写真)。
神宝館では、沖ノ島についてVTRを見た後、実際の出土遺物を見学。数多くの国宝が展示され、圧巻でした。
宗像大社と新原・奴山古墳群(宗像氏の墳墓)は、「神宿る島、宗像・沖ノ島と関連遺産群」として世界文化遺産に登録されています。
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