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2023/02/12

「竹久夢二」展

佐賀県立美術館で開催された「竹久夢二」展に行ってきました。

20230212a竹久夢二(1884~1934) は、大正浪漫期を代表する画家です。

夢二は、岡山県に生まれ、16歳のとき福岡県に移住。17歳で単身上京し、苦学しながら投稿した雑誌や新聞の挿画が評判になりました。25歳で発表した「夢二画集・春の巻」(明治42年)が大ヒット。国内外で精力的に作品を発表しました。

洋風に和の抒情性を採り入れたモダンな「夢二式美人画」 が人気で、出版物の挿絵や表紙を手掛けるグラフィックデザイナーの先駆けでもありました。

この展覧会は、「佐賀で巡り合う大正浪漫の世界」がサブタイトルの新春特別展です。九州初公開の「南枝早春」「春の夜」(いずれも昭和初期)、「薔薇 画賛」「ホームソング」(いずれも大正15年頃)など、約209点の作品を紹介しています。

夢二が愛用した「ベス単」(ベスト・ポケット・コダック)で撮った写真が面白かったです。スナップ的な行動記録と、絵の構図の研究用に撮影した写真だそうですが、シャッターを押す瞬間の心象が伝わってきました。

この日は会期の最終日で、年代を問わず大勢の観客で盛況でした。

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