「バンクシーって誰?」展
福岡アジア美術館で開催中の「バンクシーって誰?」展に行ってきました。
英国・ブリストルの街で1990年代にストリート・アートを描き始めたとされるバンクシー。
世界各地で、政治的・社会的事象を痛烈に風刺したアートを残すゲリラ的な表現活動で知られますが、正体は謎のままです。
この展覧会は、世界各国で好評を博した「ジ・アート・オブ・バンクシー」展の傑作群を、独自の切り口で紹介した日本オリジナルの企画です。コレクター所蔵のアトリエ作品のほか、バンクシーの主戦場=ストリートを丸ごと再現した展示(没入展示)が見どころです。
写真は、2002年、ロンドン・ウォータールー橋の階段に描かれた「Girl with Balloon」(赤い風船と少女)の再現。この絵のアトリエ作品は、ザザビーズのオークションで落札(約1億5000万円)された瞬間、バンクシーによって額に仕組んだシュレッダーで切り刻まれ、大きな話題となりました。
ストリート作品には、その時代にその場所で描かれた理由があります。街並みごと再現することで、その時代背景と空気感を疑似体験でき、作品に込められた意味を深く考えさせられました。
この企画展は、東京など5都市を巡回し、福岡で3月26日(日)まで開催中です。