特別展「ポンペイ」
九州国立博物館で開催中の特別展「ポンペイ」に行ってきました。
ポンペイは、古代ローマの植民市で、貴族~奴隷まで老若男女1万2000人が暮らす港湾商都でした。
紀元79年、ベスビオ火山の大噴火で一夜にして火山灰に埋もれて消滅。1748年に発見されるまで、完全に地中に封印されていました。
今回の特別展は、ナポリ国立考古博物館が所蔵する出土品をメインに、日本初公開を含む約120点の出土品を展示しています。
展示は、「序章 ベスビオ山噴火とポンペイ埋没」「1 ポンペイの街~公共建築と宗教」「2 ポンペイの社会と人々の活躍」「3 人々の暮らし~職と仕事」「4 ポンペイ繁栄の歴史」「5 発掘のいま、むかし」の5テーマに分けて紹介。
個人的には、女性犠牲者の石膏像は衝撃でした(ポンペイの犠牲者は2000人、その多くが邸内に避難した富裕層だそうです)。
邸宅の壁を飾ったフレスコ画、床を飾ったモザイク画の精巧さに驚嘆し、炭化したパンに庶民の日常を想い、剣闘士が使った兜や膝当てに円形劇場の熱狂が伝わりました。
古代ローマの都市の繁栄と人々の暮らしが生き生きと蘇る好企画です。
この特別展は、東京→京都→宮城と巡回して、九州が最後。九州展は12月4日(日)まで開催中です。
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