雅楽「源氏物語」
妻と一緒に、久留米シティプラザで行われた「雅楽 源氏物語」公演に行ってきました。
大名有馬家久留米入城四百年記念行事の一つで、平安王朝文学の最高傑作「源氏物語」に歌舞(うたまい)の曲を組み合わせた企画です。演奏は東京楽部(がくそ)、プロデュースは野原耕二さんでした。
公演に先立ち、旧藩主家十六代御当主(東京水天宮宮司)の挨拶と、その御息女(東京水天宮権禰宜)による奉納神楽「天之産」(あめのむすび)が披露され、十二単装束の雅な舞で観客を魅了しました。
第一部は管弦で、「盤渉調音取」(ばんしきちょうねとり)、「青海波」(せいがいは)、「越天楽」(えてんらく)の三曲。第二部は舞楽で、左舞の「萬歳楽」(まんざいらく)、右舞の「落蹲」(らくそん)の二舞でした。
雅楽は、律令制(880)によって日本独自の音曲の創作が始まり、約150年かけて完成したそうです。このため、日本古来の「国風歌舞」(くにぶりのうたまい)、外来ベースに日本化した「舞楽」、和歌や漢詩に曲を付けた「朗詠」(うたもの)の3つに分類されます。千年続く歴史的文化財として、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
この日は、数十年に一度の猛烈な台風14号の接近で開催が危ぶまれましたが、大勢の観客が王朝絵巻を見守りました。
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