八女・福島の灯篭人形
江戸中期から続く「からくり人形芝居」で、毎年9月秋分の日を含む3日間、八女市・福島八幡宮の放生会で奉納されます。
もとは人形の燈籠を奉納していましたが、上方から人形浄瑠璃の技術が伝わり、現在のからくり人形芝居になりました。
期間中、三層二階建の巨大な芝居屋台が建てられ、舞台下に下遣い6人、1階の左右に横遣い各6人ずつ、2階に囃子方が入ります。
舞台では、拍子木とお囃子に合わせてからくり人形芝居が上演され、観客は旧福島城跡の石垣に腰かけて観覧します。千秋楽では、一~三層の障子を全て開け放って上演します。
かつては当番町が輪番制で演じましたが、現在は保存会が「吉野山狐忠信初音之鼓」「薩摩隼人国若丸厳島神社詣」「玉藻之前」「春景色筑紫潟名島詣」の4演目を毎年順番に公演しています(国重要無形民俗文化財)。
残念ながら令和3年の秋も感染症拡大予防のため中止となりましたが、八女民俗資料館に実物大の屋台(再現)と、からくり人形が展示されています。
| 固定リンク | 0
この記事へのコメントは終了しました。
コメント