久留米・高良大社(筑後一之宮)
妻と久留米市の東部・高良山(312m)に高良大社を訪ねました。
筑後平野を一望する山頂近くにあり、ご祭神に高良玉垂命・八幡大神・住吉大神を祀っています。
社伝によれば、仁徳天皇五十五年(367)または同七十七年(390)、高良玉垂命が当時の高牟礼山に鎮座したのが始まりと伝わります。この神様、正一位ながら記紀には登場せず、その正体は今も謎です。
古くから筑後国一之宮、九州総社、鎮西十一ケ国の宗廟として朝廷や武将の崇敬を集め、元寇のときには朝廷から「高良の神のおかげ」との綸旨を賜っています。
現在の社殿は、一の鳥居(1655、国重文)が久留米二代藩主・有馬忠頼公の、権現造りの本殿・幣殿・拝殿(1659~61、国重文)が三代・頼利公の、朱塗りの中門と透塀(1777)が七代・頼徸公の寄進です。明治の神仏分離までは、山内に26寺12院が置かれた霊山でした。
本来の参道(一の鳥居→御手洗池→二の鳥居→石段(徒歩20分)→三の鳥居→本坂(131段)→境内)を小一時間かけて歩いて登るのが正式ルートですが、この日は、地元の人に教えてもらい、参拝車道のカーブ途中にある自動車祈願所入口(2基の灯篭が立っている)から社務所の横へ出ました。
実は久留米のマンションの部屋から真正面に見える山と社殿が、この高良大社でした(分かってからは毎朝手を合わせるようにしています)。この日は夏越の茅の輪をくぐり、少しは身の穢れが祓えたかしらん。
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