お浜降りセミナー2019(2)
千葉県博図公連携事業の「お浜降りセミナー2019」。
第2回セミナーが君津市立中央図書館の視聴覚室で行われました。
この日は、1講「神輿の起源と祭礼」(國學院大學・笹生衛氏)、2講「お浜降り習俗と潮の民俗」(日本民俗学会・田村勇氏)、3講「福島県浜通りの浜下りと漂着神伝承」(元福島県立博物館・佐々木長生氏)、4講「映像資料・南相馬市男山八幡神社のお浜下り」(南相馬市博物館)の上映でした。
1講では、特定の場所に坐す神が移動するようになったのは何故か、その手段としての神輿の起源とその展開を考察し、渡御行列が祭礼へと変化していく様子を古絵巻などから考察。分かりやすい解説で、富津・吾妻神社の神馬が古態を残す貴重な祭礼であることを再認識しました。
2講では、安房地方の浜降り習俗を「潮」(海)の視点から考察。南房総をフィールドとする講師ならではのアプローチで興味深かったです。
3講は、福島県内の浜下りの信仰形態と作神系・漂着神伝承の関係を紹介。詳細な参考資料を提供いただき、地域差の存在を再確認できました。
セミナーも2回目となり、具体的な祭礼を詳細に分析した各論的な解説で面白くなってきました。今後も継続的にセミナーを開催するそうなので楽しみです。
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