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2018/12/16

伊香保・源泉かいわい

水沢観音から北上して伊香保温泉の源泉へ。

20181215c伊香保の石段街を過ぎ、街道を左に逸れて河鹿橋へ。さらに5分ほど歩けば源泉に辿り着きます。

発見は1300年以上前で、泉質は硫酸塩泉、泉温は40~43度、湧出量は毎分4000リットル前後だそうです。無色透明ですが、酸素に触れると茶褐色に変わります。

源泉は透明なドームで保護され、地中からじわっと湧き出ています。そばに公共露天風呂があり、途中には源泉を飲める飲泉所があります。試しに舐めると、錆びた釘の味がしてかなり強烈でした。

源泉は石段に沿って湯樋(大堰)を流れ、湯口の樋(小間口)で9軒の源泉所有者(旅館)に権利分に応じた量が厳格に引湯され、引湯量により湯坪の大きさも決められたそうです(伊香保温泉特有の小間口制度)。

20181215dこの日は、伊香保関所跡とハワイ王国公使別邸(市史跡)も見学。

伊香保関所は、江戸幕府が寛永八年、三国街道の裏往還の要所だったこの地に置いた口留番所(正規の関所の要件に満たない小規模な番所)です。
現在は建物が復元され、関所に関する資料を展示しています(無料公開)。

20181215eハワイ王国公使別邸は、旧ハワイ王国駐日公使ロバート・W・アルウィン(1844-1925)の別荘を移築したものです。
氏は、慶応二年(1866)に駐在員として来日。明治14年(1881)に同国総領事に任命され、翌年、日本女性と結婚(日本初の国際結婚)。のち代理公使となり、ハワイへの日本人移民事業に尽力しました。
毎夏を伊香保の別荘で過ごし、地元では「アルウィンさん」と親しまれ、終生を日本で過ごしました。

現存する数少ない旧ハワイ王国ゆかりの史跡で、当時は平屋と二階建ての別棟がありました。併設のガイダンス施設ではハワイと日本、アルウィン家と伊香保の関係が詳しく分かります(無料公開)。

伊香保は先週の降雪が所々に残り、寒さで凍えます。早々に引き上げ、石段街の宿に撤収しました。

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