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2018/09/16

秋田・男鹿のナマハゲ習俗

二日目は男鹿半島へ。まずはナマハゲ習俗を訪ねます。

20180915a男鹿半島に伝わるナマハゲ習俗は、大晦日(旧行は小正月)に怠惰や不和などの悪事を諫め、災いを祓いに山から降りてくる来訪神です。「悪いコはいねがー、泣ぐコはいねがー」と奇声をあげながら家中を探して暴れ回ります。家人は正装で出迎え、酒肴を振る舞ってナマハゲから問答を受け、丁重に送り返します。

半島の中央部・真山(567m)の麓にある「なまはげ館」は、真山地区に伝わるナマハゲの記録映像や、男鹿各地のナマハゲ110体を展示して、男鹿のナマハゲ習俗を詳しく紹介。隣接の古民家「男鹿真山伝承館」では実際にナマハゲの実演があり、その迫力と雰囲気を体感することができます。

20180915bまず先立がナマハゲの来訪を告げ、主人と挨拶を交わし、ナマハゲ2匹が現れます。
ナマハゲは、玄関でシコを7回踏むと家に上がり、「ウォー。泣ぐコはいねがー、怠け者はいねがー、親の面倒みない悪りい嫁はいねがー。ウォー」と奇声をあげ、床を踏み鳴らし、板戸をバンバン叩きながら家中を探し回ります。
主人がとりなして膳を勧めると、ナマハゲはシコを5回踏んで座につきます。
ナマハゲは、酒肴の接待を受けながら、主人と問答を始めます。稲の作柄に始まり、子らは言うことを聞くか、嫁は親不孝でないかなど、家人の悪行を聞き出そうとしますが、主人は家人を庇って善い事しか言いません。
すると、ナマハゲは台帳を取り出し、「本当だが?庇っても悪事は台帳に全部書いてあるど」と脅し、もう一回探すと言って立ち上がり、再び家中をウォー、ドタンバタンと暴れ回ります。
主人は、頃合いを見計らいナマハゲに餅の土産を持たせて丁重に見送り、ナマハゲはシコを3回踏むと来年の再訪を約束して去って行きました。

20180915cナマハゲ習俗は、かつて半島一円の集落で行われましたが、現在は徐々に姿を消しつつあるそうです(国重要無形民俗文化財)。

冬、働かずに囲炉裏にばかりあたっていると、手足にできる紅い斑紋(ナモミ)。ナモミは怠け者の証しで、これを剥いで懲らしめるナモミハギが「ナマハゲ」の語源とされます。
怠惰を戒め、家々の安全と子らの成長を見守るナマハゲの役割も、近年は少子高齢化で高齢者の見守りに変化しているとか。ともあれ、集落の安全を願うやさしい来訪神の行事がこれからもずっと続いて欲しいものです。

次は男鹿半島をぐるっと巡ります。

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