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2017/09/02

大阪・かしく寺

お初天神への途中、かしく寺に立ち寄りました。

20170901b正式には光智山法清寺(日蓮宗)ですが、遊女かしくの墓があるので「かしく寺」の名で親しまれています。

江戸期、曽根崎遊郭の遊女かしくは、武家に身請けされたものの、酒癖が悪く、心配した職人の兄から度々注意されていました。寛延二年(1749)、昼酒で泥酔しているのを兄から咎められたかしくは、逆上して兄を刃物でメッタ刺しに…。ひと月後、市中引き回しの上、打ち首になりました。

この事件は、兄殺しという特異さと、かしくの最期が浪速っ子の話題をさらいました。処刑の日、かしくは油揚げを所望し、その油で髪を整え、遊女の矜持を示しました。そして、自らの酒癖を悔い「神霊となって酒害を絶たん」と言い残して斬首されたと伝わります。

ここから酒封じの神として「かしくの墓に手向けた手水を飲めば酒嫌いになる」と信じられるようになり、いつしか「墓石を削って飲めば断酒できる」となって、戦後まで墓石を削る人が絶えなかったそうです。

現在は、削られて細った墓石は鞘堂に覆われ、禁酒祈願に奉納された「しゃもじ」がたくさん吊り下がっています。
せっかくなので、(酒癖は悪くありませんが)丁重にお参りしておきました。

さらに歩いて御堂筋を渡り、お初天神へ向かいます。

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コメント

☆2019年3月18日(月)「二百七十一年忌 かしく祭」催行のご案内!

今から二百七十余年前、大坂北の新地・新屋敷の遊女かしくは、酒の上の過ちから実兄を殺め、
千日前の刑場の露と消えた。最期に臨み、「悪酒を止むる神霊とならん」との誓願を立てたという。爾来、かしくは禁酒・断酒の守り神として信仰され、かしくの墓を擁する法清寺(大阪市北区曽根崎)は「かしく寺」とも称されて現在に至っている。
かしく祭は、かしくの祥月命日である三月十八日に毎年厳修される祭事で、法要と芸能奉納から成る。芸能奉納は、世話人の上方文化評論家 福井栄一が企画制作し、当日の司会進行・演目解説も務める。今回で戦後六十八回目を数える、浪花の風物詩である。

<日時>
2019年3月18日(月)正午から法要、それに引き続いて芸能奉納。

<会場>
光智山 法清寺(こうちざん ほうせいじ)(かしく寺)
530-0057 大阪市北区曽根崎 1-2-19 Tel 06-6364-8967

<芸能奉納の演目・出演者>
上方落語『お楽しみ』(桂 團治郎)、人形劇「日本昔話から さるどん かにどん』(人形劇団クラルテ 高平和子)、長唄舞踊『道成寺』(伊勢志賀山流 志賀山千英)、MCは上方文化評論家 福井栄一。

入場無料・ご予約不要。
ぜひお参り下さい。

投稿: 福井栄一 | 2019/02/06 13:10

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