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2017/01/02

南房総・下立松原神社のミカリ神事

南房総市白浜町の下立松原神社(滝口1728)のミカリ神事を撮影。

20170102【現地案内板の説明】
「下立松原神社のミカリ神事は江戸時代(文化十三年頃)から行われたとされる。
『ミカリ』という名の由来は、古く由布津主命が天富命と一緒に安房に上陸し、農作物を荒らす猪や鹿を狩って退治したことによるといわれ、鹿倉山は狩りをした場所、頂上の石宮三社は狩りをした神々であるという。また、山頂で宮司が叫ぶ『曲田の小平』というのは、狩りを助けた者だと伝えられている。
ミカリ神事は旧暦十一月二十六日の夜から十日間にわたって行われる。二十七日から三日間、宮司・氏子総代が社務所に籠もり、鹿倉山に行く。これを『サバシ参り』と称している。また、二十七日は『イチノビ(一の御日)』といって縄綯りをする。十二月一日は『注連張り』といって『イチノビ』に綯った縄を注連にして本殿の奥から鳥居まで、参道に沿って千鳥掛けに張り、神前に白い強飯などが供えられる。
ミカリ神事の最終日である十二月四日は、『夜明かし祭り』といい、前日からは神社役員の氏子総代も社務所に参籠し、夜になってから参道に大火を篝火として焚き、御霊が移された神輿が鳥居の先まで渡御し、お旅所の社務所に入る。こうして、十二月四日の夜明け前には神輿がお旅所から本殿に戻り、ミカリ神事は終わる。
下立松原神社のミカリ神事は今なお旧暦で神事が行われ、多少簡略化されてはいるものの、サバシ参り、縄綯い、夜明かし祭りの神事が現在も守られているなど、他の神社では失われたものが今も伝えられていて学問的にも貴重なものとされている。」

【この日の進行スケジュール】
19:30~ 大篝火に点火
19:40~ 御霊遷し(拝殿)
祭儀→御霊を輿に遷す→輿行列が出発
19:55~ 二の鳥居(祭儀)
祭儀→輿行列でお旅所へ
20:10~ お旅所(社務所内)
御霊遷し→祭儀
20:40ころ 終了

【メモ】
「房総のミカリ習俗」として県記録選択無形民俗文化財の一つ。今年はイチノビ(縄綯い祭)が12/25、夜明かし祭が1/2で、最終日の「夜明かし祭」を撮影。かつて行われていた、参籠前の宮司の禊(七浦でのシオアビ)と、山頂での叫び(曲田の小平)は、現在は省略されている。御霊遷しは、宮司のみ拝殿で祭儀執行後、灯りを消して真っ暗闇の中、輿が横付けして行われる(撮影不可)。拝殿から二の鳥居までは140mほど。鳥居前で短い祭儀を執り行い、お旅所(社務所)に戻る。
予想以上に真っ暗で、f2.8ズーム+ISO12800でもシャッター速度が上がらず。AFも迷い、素直に補助光ONが吉。見物人は地元の皆さんが多数、カメラマンは2人。神社に駐車場あり。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。

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