市原・椎津の種蒔神事
市原市椎津の八坂神社祭礼で奉納された種蒔神事を撮影。
【椎津七町会連合会サイトの説明】
「この神事は、農耕の手順を表現した五穀豊穣を祈願する予祝神事である。拝殿を田に見立て、独りの舞人が天狗面・獅子面・翁(おきな)面・媼(おうな)面の4つのお面を代わる代わるつけ、手には剣・鎌・鍬を持ち替えながら耕天・種蒔・虫追い等の所作を笛の調べと太鼓の音と鉦の響きに合わせて、6種の舞を奉納する。
一の舞(剣の舞)
道開きの神とされる佐田比古命(猿田彦の神)の天狗の面と鳥兜を被り、右手に剣、左手に鈴を握り、両腕に力を込めて細かく震わせながら両足屈伸。田畑の四方を鎮め五穀豊穣への祈りを表現。剣の舞と伝わる。
二の舞(草薙の舞)
翁の面をつけ烏帽子を被り、左手で草を束ね、右手に握りしめた鎌を大きく薙ぎながら草を刈る。草薙の舞と呼ばれる。
三の舞(耕天の舞)
二の舞と同じく翁の面をつけ烏帽子を被る。両手で鍬を握り一振り一振り大きく降ろし田畑を耕す。耕天の舞と呼ばれる。
四の舞(七・五・三の舞)
一の舞同様天狗面と烏兜を被り、左手右手の腹と腹を合わせ拳状に他の指を組み、左右の踵を交互に踏みしめながら、地を鎮め均し整える。七・五・三の舞とも呼ばれる。
五の舞(獅子の舞)
獅子頭を被り田畑四方を這いずり、周りの邪気を祓う。獅子の舞または虫追いの舞とも伝わる。
六の舞(種蒔の舞)
媼面と烏帽子を被り、保食神(ほけつのかみ)より賜った稲種(現在では神前に供えられたお米)を四方に播種する。近郊の人々は五穀豊穣の成就と家内安全を祈りこのお米を戴き持ち帰っている。」
【この日の進行スケジュール】
18:00~ 神事
18:15~ 種蒔神事
18:50ころ 終了
【メモ】
かつては八坂神社の祭礼(旧行7/9~15)の宮入前日の夜、御仮屋前で奉納された。現在は、毎年7/23(祭礼翌日)の夕方に奉納。拝殿内で、舞手1人が面と採り物を替えながら、6つの舞をゆっくりとした所作で舞う。1つの舞は約5分と短いが、趣のある幽玄な舞だった。六の舞が終わると、種蒔に使った米を小袋に分けて参詣者に配られる。見物人は地元の皆さんが20人ほど、カメラマンは2人。神社に駐車場あり。
いろいろ教えて頂いた祇園囃子保存会の皆さん、ありがとうございました。なお、開始前、氏子総代さんから「カメラマンの方はフラッシュを連射しての撮影は遠慮して欲しい」とのお話があったので、撮影者は気を付けたい。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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