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2015/01/11

京都・冬の特別拝観2015(洛中編)

洛西の寺々から、洛東の智積院へ移動。

20150111a智積院(真言宗智山派)では、長谷川等伯筆「楓図」と息子・久蔵筆「桜図」(いずれも国宝、通年公開)の襖絵を見た後、7年ぶり特別公開の宸殿を見学。
賓客を迎える建物で、京都画壇の巨匠・堂本印象が、庭のテーブルでお茶を飲む和装の女性たちをカラフルに描いた現代的な襖絵「婦女喫茶図」が斬新な印象でした。大書院には国宝の「楓図」がレプリカで再現されています(写真)。

20150111b夕方、京都駅前のホテルにチェックイン。夜はぶらぶらと京都タワーへ。
昭和39年(1964)に観光用として完成したタワーで、ビルの上にモノコック構造(骨組みなし)という珍しい構造です。京の町家の瓦屋根を波に見立て、灯台をイメージしています。高さは131m(展望室まで100m)、東京タワーの大展望台より50m低いですが、高いビルがない京都の夜景はずっと遠くまで輝いて見えました。

二日目は、洛中の東寺、本法寺、妙顕寺と、洛東の東福寺、頂妙寺、建仁寺、六道珍皇寺を巡りました(一部、順不同です)。

20150111c世界遺産の東寺(真言宗)では、通年公開の金堂(国宝)、講堂(国重文)の立体曼荼羅仏像群(国宝or国重文)を見て、特別公開の五重塔(国宝)を見学。
塔は元慶七年(883)に建立され、焼失と再建を繰り返し、現在の塔は寛永二十一年(1644)再建の五代目。高さ55mの日本一高い五重塔で、京都のシンボルです。
初層内部は、極彩色の文様が描かれた煌びやかな空間。中心を貫く心柱を大日如来に見立て、その四方を金色の四如来像が守っています。須弥壇の下の穴から、心柱を支える巨大な石の土台を見ることができます。ちなみに二層から上は骨組みだけで空洞だそうです。

20150111d本法寺(日蓮宗)では、巴の庭(国名勝、通年公開)を見た後、21年ぶり特別公開の本阿弥光悦作「花唐草螺鈿経箱」(国重文)、長谷川等伯筆「佛涅槃図」(国重文)などの寺宝を見学。
桃山期に活躍した光悦の菩提寺だけに、ゆかりの寺宝を多く所蔵しています。「花唐草螺鈿経箱」は、大檀家だった光悦が紫紙金字の法華経(国重文)を納入して寄進したもの。夜光貝の緻密な細工が見事でした。他に、赤楽の馬上杯、翁面(いずれも光悦作)も公開されています。
長谷川等伯の「佛涅槃図」は京都三大涅槃図の一つ。10m×6mの巨大な和紙に寝釈迦さまを描いたもの。本物は京都国立博物館にあり、複製の展示でちょっと残念でした。

20150111e次の妙顕寺(日蓮宗)では、本堂、光琳曲水の庭、龍華飛翔の庭、孟宗竹の坪庭(いずれも通年公開)を見た後、特別公開の酒井抱一筆「観世音菩薩像」など琳派の絵画を見学。
本堂の天幕には、何と千葉氏の月星紋が…。寺を開いた日像上人は、日蓮宗三聖人の一人で、松戸・本土寺から出て京都に初めて法華経を広めた人だそうです。意外な千葉つながりにすっかり舞い上がり、せっかくの琳派絵画の印象はほとんど残っていません(汗)。

本法寺や妙顕寺は、洛中北部の町家の中に点在しています。茶道の表千家、裏千家がすぐそばにあり、この日はちょうど初釜だったので、細い路地を和装の皆さんが行き来する京都らしい風情を見ることができました。

湯豆腐の昼食の後、次は洛東の寺々を巡ります。

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