栃木・足尾銅山
GWに妻と桐生~足尾へ出かけました。
外環~東北道~北関東道で桐生市内へ。重伝建地区のベーカリーでブランチの後(地井武男さんのサインが飾ってありました)、R122を渡良瀬渓谷に沿って北上。新緑が映える草木湖を過ぎ、しばらく走ると足尾です。
足尾は、かつて銅山で栄えた町です。
江戸初期に農民が鉱床を発見したのがきっかけで、御用鉱山として開発されました。鋳銭座(銅銭の鋳造所)が置かれ、俗に「足尾千軒」と言われるほど栄えました。
明治初期に民営化され、製錬所が併設されて富国強兵の時代に大いに発展しましたが、明治中期に渡良瀬川が氾濫して製錬廃棄物が下流域を汚染(足尾鉱毒事件)。昭和48年に閉山するまで、掘られた坑道は総延長1234km。まさに日立(茨城県日立市)、別子(愛媛県新居浜市)と並ぶ日本の大銅山でした。
現在,坑道跡は足尾銅山観光として一部(通洞坑)が公開されています。
上の写真は,通洞坑に入って来たトロッコ列車(Nikon Df、ISO12800でノーストロボ撮影)。見学コースは、坑道内でトロッコ列車を降り、徒歩で江戸期~昭和期へと採掘作業の変化を見学しながら地上に戻ります。
坑道内では、切羽・運搬・採掘の様子がリアルな人形で再現され、出口のシアターではCG(約8分)で銅山の歴史がよく分かります。
この他にも、周辺には銅山の産業遺産が点在し、廃墟マニアには見逃せないスポットになっています。
私と妻は廃墟マニアでないので、足尾でUターンして南下し、草木湖の富弘美術館を目指します。
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