笹本恒子100歳展
横浜の日本新聞博物館で開催中の「日本初の女性報道写真家・笹本恒子100歳展」に行ってきました。
笹本氏は大正3年(1914)東京生まれ。昭和15年(1940)、東京日日新聞を皮切りに報道写真の世界に入り、現在もフリーで取材・執筆活動を続ける現役のフォト・ジャーナリストです(日本写真家協会名誉会員)。
この写真展は、氏が百歳を迎えるのを記念して、戦中~戦後の日本を撮った写真134点を展示しています。
展示は4部構成(1章「明治生まれの女性たち」、2章「あの時代、あの人」、3章「笹本恒子が見た時代」、4章「いつまでも現役、笹本恒子の今」)で、まだ女性の社会的地位が定まっていなかった時代、女性の視点で時代を記録し続けた氏の活動を振り返っています。
報道写真家なので現役時代には各界の著名人を撮影した写真が多いですが、近年はフランスで芸術家の集う老人ホームを取材するなど、老いをテーマにした活動もされています。
氏の写真は、戦中、終戦直後、安保闘争や労働争議の時代、平成と、時代の中で常にたくましく生きる女性たちの姿を写し込んでいて、興味深かったです。
千葉とのつながりでは、終戦後、疎開先の千葉で千葉新聞社に勤めたり、平成8年(1996)には千葉の女流俳人・鈴木真砂女を撮ったりしています。
この写真展は、日本新聞博物館で6月1日(日)まで開催中です。
| 固定リンク | 0
この記事へのコメントは終了しました。
コメント