南房総・川口のミノコオドリ
南房総市千倉町川口に伝わるミノコオドリを撮影。
川口のミノコオドリは、旧千倉町川口地区のおびしゃ(毎年1月19日)と千倉の祭り(毎年7月)の前日に奉納されます。
この日はおびしゃで、午前中に鹿嶋神社の境内で湯立を行い、午後からミノコオドリが奉納されました。
踊りは、肩からシタタレ(白布)をかけた浴衣姿の女性たちが、左手にオンベ(御幣)、右手に団扇を持ち、長老たちの歌・太鼓に合わせて、輪になって回りながらゆるゆると踊ります。
踊り手は、小学生の女児が務めますが、現在集落の小学女児は3人のみ。この日は4年生の一人が参加して、あとはベテランのご婦人方が加わって行われました。
南房総に残るミノコオドリは、洲崎(館山市)・波左間(館山市)・川口(旧千倉町)の3か所となりました。いずれも踊り手の子どもが減って伝承が危ぶまれ、国の記録を講ずるべき無形民俗文化財に選択されています。
【この日の進行スケジュール】
13:30~ ミノコオドリ
鹿嶋神社→区内8ヶ所→ミヤモト家
15:00ころ 終了
【メモ】
おびしゃは区内7つのダイ(組)が年番で行い、当番のダイ(ビシャダイ)は2月3日の節分(虚空蔵様の祭り)で交代(とうわたし)。神社下に「ミヤモト」(かつてはセイメイノマツリヤシキ)と呼ばれる家があり、代々その当主が神社の儀式を司るしきたり。ミノコオドリの笛もミヤモト分家が担当したが、現在は笛は途絶えている。歌はテープに合わせて長老たちが歌っていた。地区の役員宅や弁天様などを廻って奉納し、最後にミヤモト家で踊り納める。
地元の人以外に見学者はなく、カメラマンは報道を含め7人。神社そばの高徳院に駐車場あり。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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