富士山麓めぐり
妻のリクエストで涼しい所へ…ということで、富士山方面へドライブに行きました。
まずは忍野八海へ。延暦の大噴火(800)でできた旧忍野湖の湧水口で、8つの泉(出口池・御釜池・底抜池・銚子池・湧池・濁池・鏡池・菖蒲池)は富士講の八海めぐり霊場になっています。
80年の時を経て湧き出す富士山の雪解け水は、冷たく澄んだ色で神秘的です。でも、激しく観光地化されていてちょっと引きました。
写真は、はんのき資料館(有料)から見た富士山です。雲でよく見えませんねえ。ここは有料施設で観光客が少なく、静かに忍野八海を楽しみたい人にはお勧めです。あ、手前の池は人工池ですので念のため。
移動中、北口本宮富士浅間神社を通りかかったので、参拝に立ち寄ります。創建は日本武尊の東征の折(110)、祠を建てたのが始まりと伝わり、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)と夫・天津彦火瓊々杵命(あまつひこほのににぎのみこと)、父・大山祗神(おおやまずみのかみ)を祀っています。
姫が無戸室(うつむろ)の猛火の中で皇子を安産した故事に基づく「吉田の火祭り」(毎年8月26~27日)は有名で、合わせて奉納される「太々神楽」(十二座)は山梨県指定無形民俗文化財です。
究極の涼しさを求めて、青木ヶ原樹海の鳴沢氷穴へ。貞観の富士長尾峰の噴火(864)でできた溶岩洞窟です。深さ21m、総延長153mで、20分ほどで一周できます。江戸期に氷を切り出して江戸に運んだので「氷穴」と呼ばれます。狭いトンネル(巨木の跡)や階段を通って地下へ降りると、中は極寒の世界でした。写真は天然の氷柱です。ライトアップされて神秘的に輝いていました。
この後、すっかり冷えた体を温泉で暖めてのんびりと帰りました。三連休の中日で中央道も富士山麓の国道も大渋滞、観光地は人であふれていました。5年ぶりの富士山で、涼しさは満喫できたので良しとしましょう。
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