栄・北辺田獅子舞
栄町北辺田の天満宮で奉納された三匹獅子舞を撮影。
【現地配布資料の説明】
「獅子舞の起源は,さだかではないが,民俗的には,村,土地の生活をおびやかす悪霊を圧ししずめる強力な霊物としてシシという獣類を考えたことが,獅子の芸を伝承させる原因となっており,遠来の神である獅子が他界から来訪して,村里を祝福するという意味の信仰を芸能の形にあらわしたものであるといわれている。
その発達は,平安朝前後に興った御霊信仰,念仏踊りに関係があり,村に災厄をもたらす悪霊,亡魂の類を踊りに巻き込んで,更に太鼓や鉦によって,村の外に追い払い,清めようとする心境が,この伝承を支えていたもののようである。
関東及び千葉県下の同類型のものから考えると,北辺田の獅子舞は,15世紀頃には始まっていたのかもしれない。村里の家々を巡回し,幣を振って悪魔を祓い,家族安泰をはかり,五穀豊穣を祈るものとして,大きな村の行事とされてきた。
舞う人は,部落の青年男子から選定し,継承されていく。昭和49年3月14日,『北辺田獅子舞保存会』が発足され,北辺田獅子舞を郷土の民俗芸能として末永く保存し,舞い伝えていこうとしている。」
【この日の進行スケジュール】
13:00~ 三匹獅子舞奉納
振り込み→本獅子
13:45~ 北辺田太鼓クラブの太鼓披露
14:45~ 三匹獅子舞奉納
花掛かり
15:00ころ 終了
【メモ】
香取→栄26kmを30分で移動。北辺田天満宮の祭礼「おこと」(御事,旧行は4月3~4日)での奉納。練り行列はなく、獅子が鳥居から境内に駆け込むのが珍しい。獅子は大獅子・中獅子・女獅子で、腹の羯鼓をバチで叩いて舞う。演目は女獅子争いのある「本獅子」と、幣束を前に舞う「花掛かり」。4年ほど前までは3日に本獅子を舞ってムラ回り、4日は花掛かりを舞ってムラ回り後、蓮常寺へ花納めをした。
見物人は地元の皆さんが多数、カメラマンは9人。駐車場は北辺田小学校を利用。詳しく教えていただいた保存会長さん、ありがとうございました。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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