韓国・昌徳宮
景福宮の次は,地下鉄で昌徳宮(チャンドックン)へ。
李氏朝鮮三代王・太宗が1405年に建てた離宮です。文禄の役(1592)で正宮(景福宮)が焼失したため,以後270年にわたり正宮として使われました。そのため,王が政務を執った正殿や王族が暮らした内殿などの殿閣がひととおり揃っています。
昌徳宮は,自然の地形美に溶け込んた殿閣の配置が特徴で,人工的な造りの景福宮と対照的です。最も韓国的な宮廷と云われ,世界遺産に登録されています。保全のため見学に制限があり,必ずガイドツアーに参加しなければなりません。
今回は12時半からの無料日本語ガイドツアーに加わりました。現地ボランティアさんが,敦化門→錦川橋→仁政殿(国宝)→大造殿(王の内殿)→楽善齋(側室殿)→宙合楼と回りながら,日本語で説明してくれました。ツアーは9時半,10時半,12時半,14時半,16時半の5回,所要時間は1時間20分ほどです。
写真は,後苑(庭園)にある芙蓉池で,昌徳宮の中で最も美しいと感じた場所です。奥の大きな建物は,二十二代王・正祖が1776年に建てた宙合楼,その左が書香閣で,いずれも王室の書庫でした。宙合楼とは「天地宇宙と通じる家」という意味だそうです。手前の門は魚水門で,「魚は水を離れて暮らすことはできない」との故事から「王は常に民のことを考えよ」と戒めたものと云われています。昔の王様は偉かったのですね。
次は,やはり世界遺産に登録されている宗廟(チョンミョ)へ移動します。
| 固定リンク | 0
この記事へのコメントは終了しました。
コメント