韓国・宗廟
昌徳宮を出て,歩いて宗廟(チョンミョ)へ向かいます。
宗廟は,歴代王・王妃の位牌を祀った祭祀場で,1395年に李氏朝鮮初代王・太祖が建設しました。1592年の文禄の役で焼失し,1608年に十五代王・光海君が再建しました。
歴代王・王妃が祀られるにつれて増築を重ね,横に長い建物になりました。1421年には正殿の西に別廟(永寧殿)も建設されています。
正殿は,名君とその王妃49人の位牌が19室に祀られています。永寧殿は,正殿から移した王とその王妃,死後に称号を贈られた王とその王妃34人の位牌が16室に祀られています。廃位された燕山君と光海君はどちらにも祀られていないそうです。
今回は15時からの無料日本語ガイドツアーに参加しました。現地ボランティアさんが,御粛室→正殿(国宝)→永寧殿(国指定宝物)と回って日本語で説明してくれ,見どころがよく分かります。ツアーは9時半,15時の2回,所要時間は1時間ほどです。
上の写真は,宗廟の正殿です。あまりに横長すぎて全景が入りません。中央の黒い石畳は,歴代王の霊が通る道。先祖を敬う儒教の教えどおり,宗廟では先祖の霊が最上位とされ,王といえども道の中央を歩くことは許されませんでした。
廟前の広場では,毎年5月第一日曜,王族の子孫が集まって盛大な祭礼(韓国重要無形文化財)が執り行われるそうです。
世界的にも,このように大規模に歴代王を祀っている例は珍しく,世界遺産に登録されています。
ツアー終了後,隣接する昌慶宮(チャンギョングン)も見学しました。夕方,地下鉄で明洞(ミョンドン)へ移動して家族と合流。夕食は口コミで評判の焼き肉店で骨付きカルビを堪能し,エステに行く家族と別れて先にホテルに戻りました。丸一日歩き疲れて爆睡…(笑)。
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