韓国・景福宮
2日目は,ソウル市内の王宮を巡りへ。今日も買い物組の妻や娘とは別行動です。
まず,最初の宮廷が置かれた景福宮(キョンボックン)へ。
李氏朝鮮王朝を拓いた太祖(李成桂)が,1395年に漢陽の都に建てた宮廷です。「新しい王朝が大きな福を享受して繁栄する」という意味で景福宮と名付けられました。日本では,室町期の足利三代将軍義満の時代に当たります。
宮廷には,王と役人が政務を行った外殿,王族や宮人が生活した内殿,側室や宮女が暮らした後宮,風光明媚な池や楼閣など数多くの建物が並び,数千人が暮らしたと云われます。
景福宮は,1592年の文禄の役(豊臣秀吉の朝鮮出兵,韓国では壬辰倭乱)で焼失。このため,土地が不吉だとして再建されませんでした。1867年,太院君(最後の李氏朝鮮王・高宗の父)が再建したものの,明治末期の日本による韓国併合でほとんどの殿閣が破却されました。現在,1990年から2025年までの予定で,李氏朝鮮王朝時代の姿に戻すべく復元が進んでいます。
この日は,10時からの無料日本語ガイドツアーに参加しました。現地ボランティアさんが,興礼門→勤政殿(国宝)→思政殿→慶会楼→康寧殿(王の内殿)→交泰殿(中宮殿)を回りながら,日本語で説明してくれます。ツアーは10時,12時半,14時半の3回,所要時間は1時間ほどで,見どころがよく分かってお勧めです。
写真は,復元された興礼門と守門将の交代式の様子。色鮮やかな時代絵巻が午前10時から午後3時まで1時間おきに行われ,かつての王朝の栄華を彷彿とさせます。
次は,世界遺産に登録されている昌徳宮(チャンドックン)へ移動します。
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