市川・国府台辻切り
市川市の国府台地区に伝わる「辻切り」を撮りに行ってきました。
「辻切り」は,悪霊や悪疫が村に入るのを防ぐため,村の四隅の辻を霊力によって封じた習俗です。県内でも数少なくなった行事ですが,国府台地区では,毎年1月17日,国府台の天満宮で藁蛇を4体作り,集落の東西南北に据え付ける行事が保存会の皆さんによって継承されています(市無形民俗文化財)。
午前8時,現地到着。車を里見公園駐車場(江戸川沿い)に置き,石段を登るとすぐ神社です。午前8時半,保存会の皆さんが集まり始め,地元の小学校が校外学習で見学に到着。午前9時ころから,藁蛇作りが始まりました。
頭を編むのは4人。拝殿前で,藁で頭,下顎,舌を4体分作ります。
目玉を作るのは,ご婦人1人。半紙に一昨年の藁蛇を焼いた灰を入れ,丸く包んで麻で縛り,墨で目玉を描きます。これを全部で8個作ります。
胴体を編むのは4人。境内の木に吊した藁束を,男性3人が締めながら編み上げます。ご婦人1人がタイミングよく稲藁を手渡します。
1時間ほどで,約2mの藁蛇が4体完成しました。藁蛇に御神酒を飲ませて「魂入れ(たまいれ)」をして,集落の四隅に運びます。1体ずつ運んで,北(国府台3丁目),西(江戸川への石段わき)の道を見下ろす木に縛り付けられました(写真は,北の辻での様子)。
続いて,南(国府台病院そば)と東(じゅんさい池の交番手前)ですが,少し遠いので軽トラに乗せられて運ばれました。正午前,無事に4体を据え付け,行事が終わりました。
今回の機材はDX17-55/2.8G,VR70-200/2.8G,D300×2,SB-600でした。反省点は,シャッター速度を落としすぎ,撮影枚数の割に歩留まりが悪かったこと。撮影中に設定を確認しなかったミスです。
地元小学校が見学に来ているのと,一般の見学者で結構な人出となりました。アマチュアカメラマンも多かったです。
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