マティスとボナール展
佐倉の川村記念美術館で開催中の「マティスとボナール展」に行ってきました。
マティスとボナールは,ともに20世紀初頭に活躍したフランスの画家です。マティスは,写実主義を突き詰めた結果,単純な線と大胆な色彩の作風に到達し,「最初の現代画家」と呼ばれました。ボナールは,写実主義に浮世絵の技法を採り入れた作風で,「最後の印象派」と呼ばれました。
今回の作品展は,終生,固い友情で結ばれた2人の作風が,それぞれの人生を経て変遷していく軌跡を追うことができます。個人的には,マティスの作品はちょっと理解が難しく,ボナールの作品の方が分かりやすい印象でした。
キャパが撮った創作中のマティスの写真や,ボナール自身が撮った百年前の写真が展示されていて,とても興味深かったです。
川村記念美術館は,西洋風の建物と広大な庭園が美しく,常設展のレンブラントやルノワールだけでも見る価値があります。私設美術館としては,コレクションも設備も超一級だと思います。
マティスとボナール展は,2008年5月25日までです。
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