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2008/02/11

南房総・千倉の火渡り祭

南房総はすっかり春色です。ドライブがてら,旧千倉町地区で行われた火渡り祭に行って来ました。

080211この祭りは,能蔵院の紫燈護摩(しとうごま)祈願です。護摩の後,山伏が浄火の上を歩いて渡る「火渡り行」が見どころです。

忽戸小学校に車を置き,遠く海を眺めながら能蔵院へ。午後1時,特設の道場で紫燈護摩が始まります。檀家が見守る中,導師の護摩祈祷が続き,山伏が薪の山に浄火を移します。盛大に炎が上がり,もうもうと煙が立ち込めます。煙はご利益があるので,皆さん,体や持ち物を煙にかざしていました。
午後2時ころ,燃え尽きた薪を平らに均して,いよいよ「火渡り行」の始まりです。残り火がチラチラくすぶる中,山伏が浄火の上を次々に渡って行きます。能蔵院は,もともと真言密教の修験場で,これも山伏の荒行の一つだったそうです。

続いて,檀家の年女・男,老若男女が渡ります。塩で足を清め,山伏から祈祷を受けて,合掌して渡ります。私も,撮影だけでなく,妻と一緒に渡ってみました。横で見ていると,熱そうでヤケドをしないか心配でしたが,消し炭で熱くありませんでした。体験してみないと分からないものですね。火渡り後,息災延命の赤いお守りを頂きました。
小さな集落の祭りですが,参加している人々の温かさを感じた一日でした。

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